同性婚を「同性愛婚」と呼ぶ風潮はなんとかならないか

"same-sex marriage"の訳語として「同性愛婚」「同性愛結婚」などという言い回しを使う人ってのがけっこういるんだけど、あれ、問題だと思うんですよね。なんとかならないすかね。

  • 理由その1:「愛」は結婚の必須条件ではない。異性同士の結婚に関して、憲法にも民法にも、「愛がなければ婚姻できない」なんて規定はない。それなのに同性同士のときだけ突然「愛」という語を持ち込もうとするのは変。
  • 理由その2:同性同士で結婚したい人が全部同性愛者とは限らない。両性愛者だっているし、そもそも異性愛者や無性愛者、非性愛者が同性同士でパートナーになったって別にいいはず。

つまり、「同性愛婚」「同性愛結婚」などという表現は、「結婚」と「愛」と「性的指向」を全部ごっちゃにしているところが問題なのよ。そこ、分けようよ。ひょっとしたらこれって、「同性同士は普通じゃないけど、『愛さえあれば』関係ない」という、差別者御用達の寝言ポエムの影響あってのことなのかもしれないけど、だったらなおのことやめようよー。