フランス上院、同性婚法案を可決

フランスの上院が、同性カップルが結婚する権利と養子をもつ権利を認める法案を可決しました。

詳細は以下。

APによると、この法案はこれから数ヵ月で法律となる見通しだそうです。あと必要なのは、法律上の細かな点の見直しと、フランソワ・オランド大統領の正式な署名だけ。それが終われば、フランスは世界で13番目に同性婚を法制化したとなります。なおオランド政権は、同性婚にもゲイカップルが養子を迎えることにも賛成しています。

フランスではこれまで結婚できるのは異性愛者だけで、同性愛者は1999年に成立したPACS(連帯市民協約法)を利用するしかありませんでした。PACSでは結婚に準じる税控除や社会保障が受けられますが、カップルが共同で養子を迎えたり、人工授精で子どもをもうけたりする権利は保障されません。今回の法律が発効すれば、養子縁組の権利までが平等になるわけです。

2013年3月には同性婚反対派が30万人もの人数で抗議デモをおこなったりもしていましたし、加熱する反対運動の中で同性愛嫌悪に起因する事件が増え、パリでゲイカップルが暴力をふるわれたこともありました。それでもここまで漕ぎ着けたことを思うと感慨深いです。おめでとう、フランス。