真夏の自転車、UV対策いろいろ
実はみやきちは紫外線アレルギー（日光アレルギー）持ちです。冬ならともかく、夏の紫外線を素肌に浴びると、数時間後にデコデコに腫れ上がり、夜も眠れないほどの痒みに襲われます。でも、そんな体質でも、UV対策グッズを駆使すればちゃんと真夏のロードバイクに乗れるんだな。以下、今シーズンに愛用している自転車用UV対策グッズのレビューです。
パールイズミ W718 UVジャージ
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袖部分がファスナーで脱着できるUVジャージ。UPF50+。袖はメッシュ生地でかなり薄く、最初は「これでほんとに焼けずに済むのかしら」と不安になるほどでした。が、これが本気で焼けない。1年でもっとも紫外線が強いと言われる5〜6月にかけて、ずっとこれを着て走ってるんですが、今のところまったく焼けていません。アレルギーも出てません。袖の長さがじゅうぶんあるのもポイントで（あたしは身長163cmでLを買いました）、グローブのカブラ部分に袖をかぶせてしまえば、手首もがっちりガードできます。吸汗速乾性能もよく、汗をかくはじからばんばん蒸発していくのがわかる感じ。バックポケットは縦三つ＋ジッパーつきのミニポケットで、必要十分。
ひとつ欠点をあげるとしたら、シルエットが比較的もっさりしていることでしょうか。特にウエストまわりが全然タイトでないため、バックポケットに物をいっぱい入れて立つと、横から見たときなんだか寸胴な人に見えてしまう可能性があります。よって、ピッタピタのレーシーなウェアが好みな人には向かないかと。逆に、そこまで本気じゃない格好が好みな方にはおすすめです。特に白なんて、パッと見ランニングウェアにも見えちゃうカジュアルさで、クロスバイクにも似合うと思います。
あと、上記の「焼けない」というのは、あくまで1日に50〜60kmしか走らない範囲での観察だということをお忘れなく。あたしは今後走行距離を伸ばすに当たって、念のためボディー用のUVスプレーと併用しようと思ってます。たぶんこの合わせ技で夏中乗り切れるはず。
パールイズミ W28 UVフルフィンガーグローブ
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去年まで、夏用のグローブはモンベルのステンレスメッシュ サイクルグローブを使っていました。これもなかなかよかったんですが（特にパッドの厚さが好みでした）、
- 1シーズン使っただけで縫い目がほつれ始めた
- カブラの部分が短く、手首が焼ける
という2点が気になり、今年はパールイズミを導入。
写真を見ればわかる通り、パールのUVフルフィンガーグローブはカブラ部分が長く、アームカバーや長袖ジャージの袖口との境目をカバーしやすいです。素材は薄く、風抜け良好。はめただけで指がハンドルを握りやすい形になる3D構造もありがたい。そして、焼けない。とにかく焼けない。
あたしは日焼け止めを顔に塗るとき、まず左手の甲に適量出してから塗るくせがあります。つまり、UVグローブの下は自動的に「左手の甲だけたっぷり日焼け止めがついた状態」となります。この状態で1ヵ月半走っても、手の甲の色にはまったく左右差が現れませんでした。グローブが紫外線をカットしているんですね。
難点は、手のひら側の皮革（人工皮革？）素材が、1度使っただけでケバ立ちが出てくることぐらいでしょうか。でも強度には問題ないし、満足して使っています。
パールイズミ W228-3D レディース コールドブラック タイツ
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だんだんパールイズミの回し者みたいになってきましたが、レディース物のUVウェアを出してるメーカーが他にほとんどないのがいかんのです。あっても半袖ジャージとか膝上レーパンとかだし、「紫外線アレルギーなめんな」とすごみたくなります。皮膚科に行って注射しないと夜も眠れないぐらい痒いんだぜ。痒みが止まっても、しばらくの間「謎の皮膚病持ち」みたいなデコデコの肌で過ごすことになるんだぜ。
そんなわけで下半身はパールのコールドブラックタイツです。このタイツのいいところは、
- 焼けない
- 風が通る
の2点。色はブラックでも、そのせいで熱がこもるということは皆無で、紫外線対策＋暑さ対策として非常に有効です。反面、悪いところもあり、
- 丈が短すぎる
- 生地が硬くて膝の皮膚がスレる
という点は改良を望みたいところです。
まず、丈に関して。あたしの購入したLサイズは対応身長160〜165cmで、163cmのあたしはまさしくど真ん中にいるはずでした。でも短い。ペダルを回しているうちに、いつのまにかソックスとの間に1cmほどスキマが空いてしまうことがある（そこだけ1cm幅に焼けました……）ぐらい、短い。そんなわけで今では、出かける前には足首にも入念に日焼け止めを塗りたくっています。こういう手間が嫌だから、タイツにしたのになあ。
股下が74cmしかないあたしでもこれなので、足が長い方は要注意です。メンズだけでなく、レディースにもトールサイズがあるといいんだけど。
次、生地の硬さについて。硬いと言ってもペダリングに支障はないのですが、長時間乗ると膝頭の皮膚がスレてしまって炎症を起こすことがあります。自転車乗りには、お尻の坐骨部分の皮膚がサドルで擦れて炎症を起こしたことがある人も多いと思いますが、あれと同じ現象が両膝で起こりました。10円玉大の皮膚が赤くなり、痒くなり、掻くとゴワゴワになってよけいに痒くなるという悪循環。対策として、走る前にASSOSのシャーミークリームを膝に塗るようにしてからいくぶんマシになってはきましたが、できればタイツそのものがもう少し柔らかい素材だとありがたいと思います。いや皮膚の強い人なら全然平気なのかもしれませんが。
オークリー スプリットジャケット
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紫外線に弱いわたくしは、クロスバイクに乗りたてのころ、アイウェアなしで走っていて角膜炎になったというアホな過去があります。あれは痛かった。2日ぐらい、保冷剤で冷やしながらうんうん言ってました。
そんなわけで反省して現在使っているのがこのスプリットジャケット。歪みがなく、視界がクリアで、目が最高に快適。ブラックイリジウムのレンズはかなり色が濃いのに、「暗い」という印象は皆無です。スポーツ用サングラスらしく、風の巻き込みをちゃんと防いでくれるところもナイス。
実は角膜炎事件の直後、お金をけちってもっと安いアイウェア（5000円弱）を通販で買ったりもしたんですよ。でも、かけ心地も見え具合も微妙すぎて、1〜2回使っただけでお蔵入りとなってしまいました。安物買いの銭失いとは、まさにこのこと。無理をしてでも最初からオークリーに行っとけばよかったです。
モンベル ジオライン3Dメッシュパイレーツヘッドバンド
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ジオライン製の、UVカット効果のあるヘッドバンド。ヘルメットの下の汗対策＆日焼け対策として、去年の夏以来愛用してます。速乾性が高く、汗がどんどん蒸発していくため涼しいし、頭皮も焼けません。あたしがかぶると海賊というより「引っ越し屋の兄ちゃん」または「ソバ屋の兄ちゃん」風になってしまいますが、それはそれ、これはこれ。なお、このヘッドバンド、真夏の掃除や料理、エクササイズなどのときにも大活躍しています。どんな酷暑でも顔に汗がしたたり落ちて来ない、ましてや目にしみたりしないっていうのは快適です。
ちなみに製品、首筋を覆うほどの長さはないので、首の日焼け防止効果は期待できません。首は別個にネックゲーターを装着するか、日焼け止めと塗るかしましょう。
モンベル クールネックゲーター
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ウィックロン製のネックゲーター。首と顔のUV対策に使用。首だけを覆ってもよし、陽射しが強いときに引っ張り上げて目元以下をすっぽり保護してもよし。通気性がいいので、口が覆われても蒸れたり呼吸が苦しくなったりはしません。そして意外にズレません。ドリンクを飲むときなど、走りながら上げ下げするのも比較的簡単だと思います。
肌の弱い人なら、日焼け止めとこれを併用すると二重に安心です。「しまった、さっきの休憩ポイントで日焼け止め塗り直すの忘れたああっ！」なんてときも、これさえあればまだなんとかなります。軽くて小さいし、汗も拡散してくれるしで、夏場には絶対欠かせないUVグッズのひとつです。
