米ジョージア州のゲイ少年、無事プロムに参加

先日お伝えした、「ゲイ・フレンドリーな街だと思われたくない」米ジョージア州の学生、ゲイ少年のプロム参加に反対するデモを開催 - みやきち日記の続報です。
「ゲイと一緒に踊りたくない」「ゲイを認めている街だと思われたくない」などの理由からプロム(卒業記念ダンスパーティ−)参加への反対運動を起こされていた米国ジョージア州の高校生デリック・マーティン(Derrick Martin)君が、無事プロムに参加したとのこと。

デリック君はかねてからの望み通り、彼氏のリチャード・グッドマン(Richard Goodman)君とともにプロム会場に現れました。ふたりがレッドカーペットに足を踏み入れ、彼らの名前がアナウンスされたときには、少数の父兄がひそひそ声で言葉を交わしたとのこと。でも、その場にいた人の多くは歓呼の声でふたりを迎え、抗議の叫び声を上げた者は見あたらなかったそうです。「彼らは自分たちが何をやったかわかっているのだろうか」とは、デリック君たちを車で会場まで送っていったArturro Beeche教授の弁です。

ちなみに当日のセキュリティはかなり強固で、学校には15人の警官が配置され、プロムのチケットを持っていない人は駐車場に車を停められないことになっていたそうです。

なお、先日デリック君のプロム参加に反対する抗議運動が開催された後で、逆にデリック君を支持する大会がメイコン公園で行われ、彼の大学進学費用として5000ドルもの寄付金が集められたとのこと。

デリック君とは別の高校に通うリチャード君は「次は5月8日の僕のプロムに行こう」とデリック君を誘っており、デリック君は「それはきみの戦いだよ」(“That’s your fight.”)と言っているそうです。

とにもかくにも、デリック君が希望通り彼氏連れでプロムに参加できてよかったと思います。また、抗議する人だけじゃなく、彼を支えようとする人がちゃんといたことも。それでもやはり、当日警官を15人も配置して警戒しなければならないほどの状況だということには、同じ同性愛者として胸が痛むんですけどね。このふたりがリチャード君の母校で開催されるプロムにもスムーズに参加できるよう祈ります。

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単語・語句 意味
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