セルビアのゲイパレードで反対派が暴徒化、少なくとも141人が負傷

2010年10月10日、セルビアベオグラードで行われたゲイ・プライド・パレードで、約6000人のパレード反対派が暴徒化し、警官隊と衝突したそうです。
詳細は以下。


【10月11日 AFP】セルビアの首都ベオグラード(Belgrade)で10日、同国史上2回目となる同性愛者らの権利擁護を訴えるゲイ・プライド・パレード(Gay Pride Parade)が開催されたが、これに抗議する集団が暴徒化し警官隊と衝突、警察発表によると、警官を中心に少なくとも141人が負傷した。

AFPBBによるとパレード参加者はおよそ1000人だったのに対し、暴動に加わった反対派は6000人あまり。うち約100名が暴力行為容疑で身柄を拘束されたとのことです。反対派は石や火炎瓶を投げるのみならず、親ゲイ派のボリス・タディッチ大統領が所属する民主党の本部ビルにも放火したとのこと。

セルビアホモフォビアの強さについては、以下の過去記事が参考になるかと思います。

AFPBBの記事内にもありますが、同国では2009年のゲイ・プライド・パレードが安全確保が難しいという理由で中止されています。にもかかわらず今年、1000人もの人が集まったことにまず心動かされました。その6倍もの数の反対派が暴動を起こしたという事実はやはりとてつもなく重いのですが、昨年のパレード中止時に主催委員会がBBCに語ったこの言葉(の、特に後半)をあたしは信じたいです。


セルビア共和国は降参した。私たちは降参していない」
The Republic of Serbia has capitulated. We have not."