プロム参加を拒否されたレズビアン学生、NYCプライド・マーチの先導役に選ばれる

「高校のプロムからレズビアン・カップルを排除するのは権利侵害にあたる」ミシシッピ州連邦裁判所が判断 - みやきち日記の続報です。彼女連れでのプロム(卒業記念ダンスパーティー)参加を高校から拒絶されたアメリカの女子校生Constance McMillenさんが、このたびニューヨーク・シティLGBTプライド・マーチの先導役のひとりに選ばれたとのこと。
以下、McMillenさんのことば。

「こんなにたくさんの人が、彼女とプロムに行くための私の戦いを支援してくれるとは思ってもいませんでした。ましてや、まさか自分がニューヨークシティ・プライドの先導役を頼まれるなんて」ニュースリリースで、McMillenは語った。「このプライド・マーチに加わるよう依頼していただいて、本当に名誉に思い、感動しています」

“I never dreamed so many people would support my fight to take my girlfriend to the prom, much less that I’d end up being asked to be a Grand Marshal at NYC Pride,” said McMillen, in a news release. “I’m really honored and touched to be asked to be part of this celebration.”

なお、2010年のニューヨーク・シティLGBTプライド・マーチは6月27日に開催予定で、50万人の参加が見込まれているそうです。

こう書くといいことばっかりみたいですが、肝心のプロムに関しては、結局残念な結果に終わった模様。Advocate.comによると、プロムは保護者主催のものとカントリー・クラブで行われるものの2種類行われたものの、McMillenさんは前者への参加を拒否されたとのこと。そして、カントリー・クラブのプロムに参加したのは、McMillenさんと彼女を含めてわずか7人でした。他の同級生達はみな、McMillenさんが招待されなかった方のプロムで盛り上がっていたのだそうです。

前回のエントリでお伝えしたように、McMillenさんの裁判では、McMillenさんと彼女は保護者主催のプロムに招かれているという判断から、裁判所は学校に公式プロムの再開を命じませんでした。ところが実際には招待どころか、主催者側がMcMillenさんにはプロムの場所も時間も教えないようにしていたのだそうです。

それでもともかく、彼女を応援する人がたくさんいて(たとえばエレン・デジェネレスは彼女に3万ドルの奨学金を贈っています)、NYCプライド・マーチの先導役にまで選ばれたのは、基本的には良いことなんじゃないかと。なんだか「瓢箪から駒」的な展開ですが、ともかくこのマーチが成功するといいですね。

単語・語句など

単語・語句 意味
grand marshall パレード(の先頭)で進行[指揮]の栄誉を与えられた人、パレードの総指揮者