米テキサス州の学校、トランス生徒のプロムでのドレス着用を許可

米国テキサス州のスプリング・ハイスクールが、トランスジェンダーの女生徒がプロムでドレスを着ることを許可しました。パンプスもウィッグも化粧もすべてOKだそうです。

詳細は以下。

この生徒は最上級生のジョージ・“トニー”・ザマザルさん。トニーさんは当初、副校長から「服装規定違反だから」という理由でドレスの着用を禁止されていました。「女はドレスを、男はタキシードを」着るようにと言われたのだそうです。しかしトニーさんは最近、女性の服を着るようになっていて、代名詞も女性名詞を使っています。ACLUはこの件について、生徒がジェンダーアイデンティティを表現するのを禁じるのは連邦法と憲法の両方に反しているとして学校長に抗議していました。

参考までに、スプリング・ハイスクールってこんなところです。


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画像をドラッグしてみればわかるけど、周り、なんにもないです。2010年のセンサスによると、スプリングは人口54298人の小さな街。しかも保守的なことで知られるテキサス州。そりゃあLGBTの子は苦労するわ……と思いきや、なんとその後、スプリング学校区から、トニーさんのドレス着用を認めるとする手紙がACLUに届いたのだそうです。手紙の中には「全生徒に、特に女性生徒に適用されるプロムの服装規定」に違反しない限り、トニーさんは「自分で選んだフェミニンな装い」でプロムに参加できると書かれていたとのこと。

学校側のこの変化に対し、トニーさんはこのように述べているそうです。


「わたしが望んでいたのはプロムにドレスを着ていくことだけです。タキシードで行ったのでは、少しも快適ではないでしょうから」とトニーは言った。「こんなに大切な夜に自分の本当の姿でいることを認めてくれた学校にとても感謝しています」
“All I wanted was to get to wear a dress to prom, because I wouldn’t have felt comfortable at all showing up in a tux,” said Tony. “I’m so grateful that my school has agreed to let me be myself on such an important night.”