ビリーズブートキャンプエリート体験記（その6） - まとめ

米国版正規品ビリーズブートキャンプエリート (英語版・リージョンフリー) DVDｘ3枚組、ニューエリートビリーバンド付

GAIAM 2007-08-22
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総合評価：ビリーバンド使用にこだわりすぎたバランスの悪いプログラム

全体的に、「ビリーバンド（より正確にはエリートバンド）だけで全身鍛えられます！　だから皆さんビリーバンドを買いましょう！」とアピールしようとして、肝心なトレーニング効果についての配慮を置き去りにしてしまったプログラムだと思います。なんでもかんでも無理にビリーバンドでやろうとするため、肩や腕にばかり負荷が集中し、とてもじゃないけど全身をまんべんなく鍛えるには適さない内容になってしまっています。唯一の例外は、ショップジャパン版に同梱されている「脂肪燃焼ライブ」ですが、これはエリートではなく2005年版ブートキャンプやTaeboの動きを適宜組み合わせたもの。結論としては、「よほど肩と腕『だけ』鍛えまくりたい人でなければ、エリートはおすすめしない」ということになります。

各プログラムの内容について

ミッション1「入隊試験を突破せよ！」(Let's Get Started): ぬるめの有酸素運動。胸・背・腹筋・太腿などの大筋群はほとんど鍛えられない。運動不足の人の身体慣らし程度の内容。
ミッション2「余分な贅肉を撃破せよ！」(Maximun Power): 負荷はとても高いが、ハードに追い込むのは肩と腕ばっかり。全身をバランスよく鍛え上げるのは、このプログラムではたぶん無理。また、チューブトレーニングであそこまで力むのは血圧によくない上に、スポーツ時の動作も悪くしてしまう可能性あり。ただし、他の運動で既に体をハードに鍛えている人が、普段と違った刺激を肩＆腕に与えたい時にたまに使うならいいかも。
ミッション3「腹筋を割れ！」(Rock Solid Abs): あらゆる種目を無理やりビリーバンド使用で行うため、腹筋より先に肩や腕が疲れてしまう。また、バンドが体に食い込んで痛く、肝心の腹筋に集中しにくい。
ミッション4「エリートボディを維持せよ！」（※米国版エリートには入っていません）: 8分間の有酸素運動。やらないよりは絶対いいが、筋トレ要素が少ないため、一旦作った筋量をこれだけで維持することは難しそう。
脂肪燃焼ライブ（※米国版エリートには入っていません）: ビリー来日時の東京ライブ映像。ビリーによる各種目の動きの解説がとても丁寧。ビリーバンドばかりに頼らない内容で、後半では大腿部をかなりしっかりと鍛えることができる。全身鍛えてシェイプアップしたい人には、エリートのディスク5枚中、これが最もおすすめ。