ビリーズブートキャンプエリート体験記(その5) - 「脂肪燃焼ライブ」
こういうのがやりたかったんだよー!!
これだよ! こういうのがやりたかったんだよー!!
ここまでエリートのプログラムをやってきて大変不満だったのは、「肩と腕の運動ばっかり」「ビリーバンドの使用にこだわりすぎていてやりづらい」ということ。でも、この「脂肪燃焼ライブ」は、エリートよりも2005年版ブートキャンプやTaebo: Billy's Favorite Moves寄りの構成で、そんな不満を一気に解消してくれました。もっとも、これはエリート発売以前のビリー来日ライブの映像ですから、エリートと全然違う内容なのは当然と言えば当然なんですけど。
内容は、ビリーによる各種目の丁寧な解説を折り込みながら44分間みっちり運動するというもの。全体的に有酸素運動寄りですが、後半の大腿部を鍛える種目はかなりハードで、シェリーですら鬼の形相で叫んでました。キックやパンチはブートキャンプとほぼ同じで、量もたくさん。また、エリートと違ってなんでもかんでもビリーバンドで運動したりはせず、バンドを使うのは終盤に入ってからです。エリートのミッション1〜4でビリーバンドというものにうんざりしてきたあたしは、手首と足首にウエイトを巻いて行いましたが、強度的にはそれで十分でした。久し振りに大筋群がしっかり鍛えられて、気持ちよかったです。
ビリーバンドのメリットとデメリット
上であたしは「ビリーバンドというものにうんざりしてきた」と書きました。その理由をちょっと書いてみます。
ビリーバンドを使ったエクササイズというのは、要するに昔からあるチューブトレーニングです。そして、石井直方監修『筋肉まるわかりバイブル』(ベースボール・マガジン社)p79によると、チューブトレーニングのメリットとデメリットは以下の通り。
- メリット
-
- 場所を選ばずトレーニングできる
- 安い
- 引っ張るに従って負荷抵抗が増す(終動負荷)ので、キツくなったところでやめられる
- リハビリに向いている
- ゴムの長さを調節すれば自由に負荷調整できる
- 場所を選ばずトレーニングできる
- デメリット
- 終動負荷は、スポーツ動作における筋力発揮(初動負荷)と真反対→実際の筋力発揮とはかけ離れた動き
- 通常のウエイトトレーニングマシンより血圧が上がりやすい(動作の後半で力むため)
- 終動負荷は、スポーツ動作における筋力発揮(初動負荷)と真反対→実際の筋力発揮とはかけ離れた動き
(チューブトレーニングは)歯を食いしばってやるようなトレーニングではないのだと理解して、気楽にこなした方がいいと思います。と結論づけられています。
あくまで筋力を高めることが目的なら、わざわざチューブトレーニングを選ぶ必要はありません。バーベルやダンベル、マシンがあるなら、そちらでトレーニングした方がいいでしょう。リハビリのように特別な場合を除けば、どうしてもチューブがベストということはないと思います。
エリートのミッション1〜4をひととおりビリーバンド装着でやってみて、ビリーバンドにもやはり上記のことがあてはまると感じました。ビリーバンドの負荷だけに頼って、特に強度をやたらと上げてトレーニングしていると、おそらくスポーツ動作は下手になっていくでしょうし、血圧にもよくないと思います。軽い負荷であくまでシェイプアップ用と割り切って行うか、最初からダンベルやリストウエイト、アンクルウエイトなどを使うかするのが吉でしょうね。