セックスにおける「パンパン」という擬音を考える

エロマンガやエロ文章のセックス時の描写で、「パンパン」という擬音とともに叩きつけるってのがあるじゃないですか。今ざっとググってみた印象ではどうもああいうのを喜んで描いたり(書いたり)読んだりしてるのは主に男性っぽいんですけど、異性愛者の女の子にとってはどうなんですかあれは? みんなああいう「パンパン」叩きつけられる状態ってのを楽しんでるんですかマジに?
というのは、どこで読んだかうろ覚えなんだけど、海外のセックスセラピスト(だったかなあ)が、「彼女とのセックスがうまくいかない」と悩む男性たち相手にこういう講義をしてたからです。


セラピスト(クライアントの男性たちに)「まず、左腕をまっすぐに伸ばしてください。次に、右手で拳を作り、左手の肘の内側に断続的に「バンバン」と打ち付けてください。バン、バン、バン……そうです。2、3回でやめずに連続してどんどん打ち付けてください。肘の内側、痛くなってきませんか?
女性の身体は男性の身体より柔らかくて弱いんです。ちょうど、肘の内側の皮膚のように。そこに良かれと思って力まかせに身体を叩きつけていても、痛いだけです」
それを読んだときいちレズビアンとして思ったのは、「なるほど、男としかセックスしたことない女の子が、女の子同士のセックスを初めて経験すると『痛くない』とか『優しい』とか言って驚くのはそういうわけなのか」ってことでした。普段、肘の内側に拳固を叩きつける勢いでドカドカされてたんじゃ、そりゃ「女同士だと全然違う」って驚くよなあ。
でもまさか全ての男性がそんなへたくそなセックスしてるわけでもないよねーきっと、と思ってたんですけど、エロマンガやエロ小説の世界では十年一日のごとく「パンパン」のオンパレード。これはあのセラピストの言に反してノンケ女子一同が「パンパン」と叩きつけられるのが大好きなのか、それとも女の子たちが「そういうの気持ち良くない」と男の子たちに言い出せずに我慢してるのか、どっちなんでしょう。それともあの「パンパン」は実は擬音語ではなく、「激しくセックスしてますよ」ということを表すための単なる記号*1だったりするんでしょうか? うーん、マジでわからん。
後日付記
続・セックスにおける「パンパン」という擬音を考える2006-05-13

*1:静けさを表すために「シーン」と書き加えるとかそういうやつ。