おばあちゃんレズビアン2人のロードムービー『クラウドバースト』が話題に
おばあちゃんのレズビアンカップルが主役のカナダ映画『クラウドバースト』(原題:'Cloudburst')が話題になってます。昨年日本を含む各地のLGBT系映画祭で上映されたこの作品ですが、資金不足のため米国での封切り予定は決まっていないんだそうです。
詳細は以下。
SheWiredによると、これは「ハッピーエンドのある、晩年のテルマ・アンド・ルイーズ」とも言うべき作品で、途中でちゃんとチャーミングなヒッチハイカーも出てくるのだそうです。監督は『ハンギング・ガーデン』のトム・フィッツジェラルド。おっと、シネマトゥデイにもうちょっと詳しい説明があったわ。
本作は、31年間連れ添ったレズビアン・カップル、ステラとドッティーの物語。老いて弱ってきたことに加え、2人をいまだに認めない親類縁者もいて、おまけにドッティーは目が見えないという、言わば三重苦の状況だ。最期まで添い遂げるため、同性婚が可能なカナダに向かう2人に、ヒッチハイカーの青年が絡むロード・ムービーとなっている。「これは2人の美しい、ちょっと年のいった女性によるロマンチック・コメディです」とフィッツジェラルド監督が紹介するように、老いや死を見すえながら悲壮感はなく、笑えて、しみじみと見終えられる。カップルを演じるのは2人のオスカー女優。80歳のオリンピア・デュカキスがステラを、67歳のクリスティン・ブースがドッティーを演じ、まだまだ達者なところを見せる。大ベテランの2人を相手に、ヒッチハイカー役の新人ライアン・ドゥーセットも好演している。
どんな雰囲気かは、こちらのトレイラーをどうぞ。
k.d.langネタのギャグもあるのよ!
この作品はこれまでカナダの映画館で何度か上映され、メキシコでは2回テレビ放映されているそうです。ただし、その放映のうち1回は夜中の3時なんだそうで、オリンピア・デュカキスは「みんなこのテーマについてはとても慎重なのがわかるでしょ」と言っています。資金不足のため米国の映画館での封切り日は未定らしく、ということは日本の劇場でもやらない可能性大。おもしろそうなのになあ。WolfeVideoあたりがDVD化してくれないかしら?