第66回カンヌ映画祭で『アデルの人生』がパルムドールを受賞したものの……

フランスのカンヌで2013年5月26日に開催された第66回カンヌ国際映画祭で、女性同士の恋愛を描いた『アデルの人生』("Blue is the Warmest Color")が最高賞「パルムドール」を受賞しました。でもこの映画、メインカップルの片方を演じた女優が「男役を演じた( "play the man" )」と発言したりもしていて、あんまり手放しで喜べそうもない感じなんだよねえ。

詳細は以下。

SheWiredによると、この映画は2010年に出版された同名のグラフィックノベルを元にしたものだとのこと。内容は15歳の少女アデルとエマのラブストーリーで、Reutersによると、きわどい性描写が好評を博しているらしいです。

ただねえ、AfterEllenが載せてるインタビュー動画の中で、エマ役のレア・セドゥが役についてこんなことを言ってるんですよ。


「エマの体は、がっしりというわけではないんだけど、わたしより重いんです。わたしは男役を演じることになっているので、そういう体を保ってました」
“She has a body, not massive but she’s heavier than me. I was carrying that because I’m supposed to play the man.”

へ? 女同士のラブストーリーで「男役を演じる」(play the man)ってどういうことよ。この発言だけで、自動的に頭の中で警戒警報が鳴っちゃうんですけど。レア・セドゥは英語が得意じゃないみたいだし、いわゆるタチネコの「タチ」のつもりで"man"と形容したのかもしれませんが、それにしてもねー。杞憂だといいんだけどなあ。でも、上記の「きわどい性描写」も、あたしの周りでは不評なんだよなあ。

ともかく、Amazon.frで見る限り原作のグラフィックノベルは好評みたいだし、その英語版も2013年10月に出るみたいだから、まずはそっちを見てみようかなと。英題は"Blue Angel"になるみたいですね、どうやら。

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