ロンドン五輪でレズビアンの自転車選手が銀メダル獲得/LGBT五輪選手の目下の戦績まとめ(追記あり)
AfterEllen.comが、オープンリー・レズビアン/バイセクシュアルの五輪選手の現時点での戦績をまとめています。ドイツのジュディス・アルント(Judith Arndt)選手が自転車個人タイムトライアルで銀メダルを獲得しており、これはカムアウト済みのレズビアンがオリンピックで獲った初めてのメダルだとのこと。
詳細は以下。
AfterEllenからリンクされているArndt Nets Second Olympic Silver In Time Trial | Cyclingnews.comを読んで驚いたのですが、アルント選手、サポートカーからの無線連絡を使わずにタイムトライアルに挑んでいたんですね。サポートがレース展開やタイム差などを逐一無線で伝えながら走る現代の自転車競技では、かなり珍しいことだと思います。アルント選手は、無線を使うと知りたくない情報も入ってきてしまうし、それよりレースに集中した方がよい結果が出せるということで、2011年のワールドカップから無線なしで走っているのだそうです。ロンドン五輪では、ゴールした時点では自分が何位なのかもわかっていなかったとのこと。それで銀獲っちゃうって、すごい人だわ。
さて、AfterEllenの情報から、その他のカミングアウト済み女子選手の動向を表にまとめてみました。
名前 | 国 | 競技 | 戦況 |
---|---|---|---|
シモーヌ・オーガスタス(Seimone Augustus) | 米国 | バスケットボール | トルコ戦で9点入れ、勝利 |
リサ・レイモンド(Lisa Raymond) | 米国 | テニス | ダブルスでロシアチームにストレート勝ち |
リッケ・スコーフ(Rikke Skov) | デンマーク | ハンドボール | スペイン戦で7点入れるも敗北 |
マイサ・ペッソア(Mayssa Pessoa) | ブラジル | ハンドボール | 30-17で英国戦に勝利 |
アレクサンドラ・ラクラベール(Alexandra Lacrabere) | フランス | ハンドボール | スウェーデン戦で1ゴール決めるも敗北 |
ナタリー・クック(Alexandra Lacrabere) | オーストラリア | ビーチバレー | 3連敗し引退を表明 |
引退を表明したナタリー・クック選手(ビーチバレー)は1996年にアトランタで銅、2000年にシドニーで金メダルを獲っているベテランですが、2016年のリオ大会に出場するつもりはないとのこと。お疲れ様でした。
2012年五輪に出場するオープンリー・ゲイなアスリート20人 - みやきち日記というエントリを書いたこともあり、カミングアウト済み選手の動向には注目しているのですが、なかなかひとりで全部追い切れるものじゃないですね、これは。そんなわけで、AfterEllen.comには感謝しています。今後も引き続き情報収集していく予定です。
追記
Advocate.comとSheWired が、上記以外のLGBT選手の動向も報じています。ざっとまとめるとこんな感じ。
- オランダの女子フィールドホッケー(Marilyn Agliotti, Kim Lammers, Maartje Paumen, and Carlien Dirkseke van den Heuvelの4人がレズビアン)
- 日本とベルギーに勝ち、中国に敗れる。土曜日に韓国、月曜日に英国と対戦予定
- 米国女子サッカー(メイガン・ラピーノ選手がレズビアン)
- ニュージーランドに勝ち、準決勝でカナダと対戦予定
- イムケ・デュプリッツァー(フェンシング、ドイツ)
- 個人戦で惜敗。団体戦エペで中国と対戦予定
- カール・ヘスター(馬場馬術、英国)
- 団体予選2日目で1位
- エドワード・ガル(馬場馬術、オランダ)
- 団体予選2日目で3位