アメリカ同性婚の矛盾:結婚できても離婚できない?

米国インディアナ州の同性愛者が他州または他国で結婚した場合、簡単には離婚できなくなってしまうというニュース。

なぜ簡単には離婚できなくなるのかというと、

  1. インディアナ州では同性婚は無効なので、州内では離婚不可
  2. 結婚した場所で離婚するには、その場所の居住者でなければならないので、居住者にならないかぎり離婚できない

ということらしいです。実際、マリオン郡の裁判所が最近、カナダで結婚したレズビアンカップルの離婚を認めなかったという例もあるとのこと。こうした法の不備が原因で、新たに結婚することをためらう同性カップルもいるのではないかと指摘されています。

連邦レベルで法が整備されない限り、こうしたゴタゴタは続くのかもしれませんね。同性婚カップルに子供がいた場合、裁判所が離婚調停を受け付けてくれなければ養育権や面会権についてのトラブルも起こりかねず、子供にとって不利益になりかねないと思うんですが。同性婚というとついつい結婚の権利にばかり目がいきがちですが、離婚の権利というのも忘れてはいけないと思い知らされました。

単語・語句など

単語・語句 意味
void 役に立たない、無効の