米国最高裁、別れた同性パートナーの子供の養育権を認める
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米国最高裁が、カリフォルニア州在住の女性に、同性の元パートナーと一緒に育てていた娘の養育権を認めたというニュース。
判決では、この女性Charisma R.さんは元パートナーKristina S.さんの妊娠にも全面的に関与して(involved)おり、育児もしていて、法的なもうひとりの親であると認められたとのこと。また、元パートナーと現在6歳の娘が住むテキサスへの旅費を賠償請求することも認められたとのことです。
このカップルはもともとニュージャージー州ニューアークでドメスティック・パートナーとして5年間暮らしており、その間に人工授精で子供を設けたのだそうです。2003年7月にKristinaさんがパートナー解消して娘とともに引っ越して以来、Charismaさんは5年間娘に会わせてもらえず、親としての権利を求めて提訴していたとのこと。ちなみにCharismaさんが娘に会いに行けるようになったのは、昨年カリフォルニア州アラメダ郡の裁判所命令が出てからのことだったそうです。
ドメスティック・パートナー制度もなく、人工授精で子供をつくるレズビアンもまだ少ない日本ではなかなかそこまで想像が行きませんが、カップルとしての法的な庇護が成立したらそれで終わりではないんですよねやっぱり。「アメリカ同性婚の矛盾:結婚できても離婚できない? - みやきち日記」でもちょっと触れた通り、「別れたときにどうするか」まで視野に入れたシステムを構築しなければ、まだまだ不十分なわけで。
ちなみに判決では、判断の根拠として
- 子供は親がふたりいた方がより豊かに暮らせる(better off)
- 似たような状況で子供を自分の子として扱っていた男性は、父親とみなされる
の2点が挙げられた模様。非常に合理的な判断だと思います。
単語・語句 | 意味 |
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reimburse | 返済する、償還する、…に弁済[賠償]する |