マーベル・コミックに男性同士のキスが初登場
『スパイダーマン』や『X-メン』などで知られるアメリカの漫画出版社マーベル・コミックの作品に、初めて男性同士のキスシーンが登場したというニュース。
この作品のタイトルは"X-Factor"。上記リンク先では、RictorとShatterstarというふたりの男性キャラによるキスシーンの画像が見られます。作者のPeter David氏は今のところキャラたちのセクシュアリティをはっきり表明してはおらず、「現時点ではRictorが絶対にゲイだと言えるとは思いません。彼がバイだと言うことは可能だと思いますが、この重大事にそれをいちいち説明することに意味があるとは思いません――ホモフォビアとかそういうことのためではまったくなく、曖昧なままにしておいた方がおもしろいし、示唆に富んでいると思うからです」と語っています。
ちなみにアメリカのメインストリームの漫画でゲイであることを公表しているキャラが初めて描かれたのは、1986年の"Watchmen"でのことだそうです。でも、マーベルは21世紀になるまでオープンリー・ゲイのキャラは控えていたというわけ。そういう意味で、これは画期的な出来事であるらしいです。
しかしマーベル・コミックって筋肉モリモリのキャラ満載で、ホモエロティシズムたっぷりの作品が多いと思ってたんですが、にもかかわらず男性同士のキスはこれまで描かれてなかったんですね。意外。いや、その秘めたエロティシズムがいいっていうファンもきっとたくさんいるんだろうとは思いますが、やおいやBLが漫画界の一大勢力となっている日本とはずいぶん状況が違うらしいところが面白いなと思いました。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
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juncture | (重大な)時点、時期 |
at this juncture | この重大事に |
thought-provoking | (論文などが)示唆に富む、じっくり考えさせる、興味をそそる、刺激的な |
mainstream | 主流の |