ベトナム厚生省、同性婚を推奨

2012年12月から同性カップルの法的権利について検討されているベトナムで、厚生省が統計結果をもとに同性婚を推奨しています。

詳細は以下。

ベトナム政府は2013年4月16日、同国の「結婚と家族法」(Law on Marriage and Family)の再検討をおこないました。その際、厚生省がLGBTの健康や福祉のため、そして人権を尊重するために同性婚を法制化するべきだと提言したのだそうです。

グエン・ヴィエット・ティエン(Nguyen Viet Tien)副厚生相は以下のように述べています。


「人権という面から見て、同性愛者もまた生きる権利、食べる権利、衣服を着る権利、愛し愛される権利、そして幸福を追求する権利を持っているのです。市民権という面では、彼らは働く権利、学ぶ権利、診療を受ける権利、出生や死や結婚を登録する権利があります……。彼らには権利があり、また国や社会への義務を遂行しているのです」
“In the angle of human rights, homosexuals also have right to live, eat, wear, love and be loved and pursue happiness. In the angle of citizenship, they have the right to work, study, have medial[sic] examination and treatment, register birth, death, marry…. and have rights and perform the obligations with the State and society,”

副厚生相はまた、ベトナムでおこなわれたVietnam’s Institute of Social, Economic and Environment Research (ISEE)による統計調査の結果を引用して、同性カップルを法的に認めるべきだと主張しています。
ISEEによると、LGBTの90パーセントがホモフォビアやトランスフォビアにさらされた経験があり、その多くが家族から偏見の目で見られたと答えているそうです。虐待やハラスメントに遭ったり、同性愛を「治す」治療を強要された人もいます。家族からことばの暴力を受けた人は15パーセント、失業している人が6.5パーセント、肉体的な暴力を受けた人は4.5パーセント、家から追い出された人は4.1パーセントいるとのこと。これらすべてがLGBTの健康リスクとなっているとティエン副厚生相は指摘しています。

ベトナムでは2012年に司法大臣も同性カップルを守る法的フレームワークが必要と発言しているし、同じ年に初のプライド・パレードも開催されYouTubeで公開されているゲイドラマも人気を博していますよね。これはやはり、日本より早く同性婚か、あるいはシビルユニオン的なものができるんじゃないでしょうか。

PinkNewsのコメント欄にオーストラリアの方が書いていたこのコメントを笑えません。


オーストラリアの労働党自由党の悪意あるホモフォビック指導者たちのせいで、共産主義ベトナムがオーストラリアより早く結婚の平等を達成したらどんな風か、ちょっと想像してみて。わたしたちは本当に民主主義国に住んでるの、それともここオーストラリアはカトリックファシスト独裁政権なの?
Just imagine if communist Vietnam gets marriage equality before Australia, all because of the two nasty homophobic leaders of the Labor and Liberal Parties in Australia. Do we really live in a democracy here in Australia, or is it a Catholic fascist dictatorship?