オックスフォード大学、トランス生徒のために服装規定を改定
英国のオックスフォード大学が服装規定を変更し、トランスジェンダーの生徒が自分のジェンダーに合った式服を着ることを認めたそうです。
詳細は以下。
これまでぜんぜん知らなかったんですが、オックスフォード大って、試験や式典のときには規定の式服(sub-fusc)なるものを着なくちゃいけないんですね。Google画像検索を見る限り、あたかもハリー・ポッターの世界みたいです。
同大学セント・クロス・カレッジの公式ページによると、sub-fuscの構成とは以下の通り。
男性用:ダークスーツと靴下、黒い靴、無地の白いシャツとカラー、白のボウタイ。
女性用:黒っぽいスカートまたはズボン、白いブラウス(またはカラーつきのシャツ)、黒いタイまたはリボン、黒いストッキングと靴、(希望によっては)黒っぽいコート。
For men: Dark suit and socks, black shoes, plain white shirt and collar, white bow tie.
For women: Dark skirt or trousers, white blouse (or shirt with collar), black tie, or ribbon, black stockings and shoes and (if desired) a dark coat.
男女ともこの上にガウンと式帽をつけてできあがり。それはいいんだけど、2012年現在までトランス生徒への配慮がされてなかったというのは驚きです。今回の規則変更で、ようやくトランス女性がスカートをはいたり、トランス男性がスーツを着たりできるようになるとのこと。「LGBTQ Soc」という団体のジェス・パンフリー(Jess Pumphrey)さんは、これで試験や公式行事のときのトランス生徒のストレスが大幅に減らせるだろうと語っているそうです。
しかしこれ、Xジェンダーやジェンダークィアな生徒はどうなるんでしょうね。あと、シスジェンダーの生徒であっても、そもそもジェンダーごとに別々の服を着させることに意義はあるんでしょうか。今回の変化を第一歩としてもう少し議論が進むと、より多くの人が幸せになれるんじゃないかと思います。