オハイオのトランス女子高生、卒業式で女子用ローブを着る許可をゲット

米国オハイオ州で、卒業式で男子のドレスコードに従うようにと言われたトランスジェンダー女子高生が、女子用のローブを着る許可を獲得したそうです。

詳細は以下。

この生徒はクリス・カルデロン=ペレス(Chris Calderon-Perez)さんといい、17歳。2010年から同州ノースウエスタン市に住み、この2年間ずっと女性として生活しています。

彼女の通う学校では2013年に反差別ポリシーが改正されており、LGBT生徒は差別から守られることになっているとのこと。にもかかわらず、なぜかドレスコードにはジェンダーバイアスが残ったままで、卒業式では男子は黒いローブを、女子は赤いローブを着るという決まりがあるのだそうです。この矛盾に直面してしまったのがカルデロン=ペレスさんで、結局彼女は特例として赤いローブで卒業式に出られることになったとのこと。


「わたしは望んでいるのは、ママがわたしの歩く姿を見てを誇りに思ってくれるところを見ることだけです。わたしにはその視覚があるんですから」とカルデロン=ペレスは言った。
‘All I want to see is my mom proud of me, to see me walking -- because I deserve it,’ Calderon-Perez said.

なお、この地区の教育委員長のトーマス・ガーンジー(Thomas Guernsey)氏は、社会が進歩するにつれこうした事態は増えていくだろうと述べ、今後に備えて「男女両方が同じ色のローブを着るようにする」などの解決策を検討する必要があると話しているそうです。

考えてみれば、そもそもジェンダーごとに異なる色のものを着せる意味がありませんものね。全員同じ色というのはいいアイディアなんじゃないかな。