職を奪われたレズビアン・コーチ、裁判を起こす
ミネソタ大学でゴルフ・コーチを勤めていたレズビアンが、同性愛者であることを理由にコーチの職を奪われたとして大学を訴えました。
詳細は以下。
この元コーチKathryn "Katie" Brennyさんは、8月30日に、女性ゴルフコーチとして年収44000ドルで働くという契約を結んでいました。ところが9月1日、Harris氏は彼女にチームとの遠征をさせず、スケジュールのタイプ打ちなどの仕事をやらせたとのこと。また10月12日には、運動部長のJoel Maturi氏が、「辞職するか、Harris氏の望むようにするか」と行ってきたのだそうです。
Brennyさんは一旦は退職条件に同意したものの、その後運動部役員が少なくとも1人の選手に「Harris氏は彼女が同性愛者だと気づき、チームと一緒に遠征させたくなかったのだ」と話していたと聞いて、これを拒否。人権法で保障されている権利の侵害だとして訴えを起こしたとのことです。
大学の最高顧問弁護士Mark Rotenberg氏はBrennyさんの主張を認めず、性的指向に基づく差別はなかったとしているとのこと。
レズビアンのスポーツ・コーチの排除事件というと、去年アメリカでこんなことがありましたね。
こういうのを見るたびに思うんだけど、女子チームのコーチにヘテロ男性が就任したところで、別に「遠征についていくな」とか「リーグをやめろ」とかは言われないわけですよなぜか。ところがレズビアンだといきなり問題視されちゃう。この不均衡はいったい何なんでしょう。早く裁判で事実関係が明らかになってくれるといいと思います。
余談ですけど、ゴルフってのもまたレズビアンが多いスポーツでしてね。ゴルフとテニスとソフトボールはもう鉄板です(だからと言って選手が全員レズビアンってわけじゃありませんけど)。こんなスポーツで「同性愛者は遠征ダメ」って何の冗談よと思いました。体育会系の同性愛嫌悪は今に始まったことではありませんが、うんざりしますねいつ見ても。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
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regent | 《米》(州立大学などの)理事、評議員 |
severance package | 退職条件 |
general counsel | 米国の企業の最高顧問弁護士 |