アメリカ人の半数が同性愛者の大統領を支持

米国で行われた世論調査で、米国人の半数が「同性愛者だとカミングアウトしている人が大統領の座につくことを支持する」と答えたというニュース。以下、ゲイジャパンニュースより引用します。


米バニティ・フェア誌と米CBSのテレビ番組「60 Minutes(シックスティー・ミニッツ)」が実施した世論調査で、米国民の50%が、同性愛者であると公表した大統領を支持すると答えたことが分かった。

今回の調査は2月26日─3月1日に、全米の成人967人を対象に実施。それによると、同性愛者の国務長官を支持するとの回答が56%となったほか、同性愛者の米大リーグ(MLB)コミッショナーを支持すると答えた人は全体の約3分の2に上った。(ロイター)

上記に少し補足すると、この調査は無作為抽出の電話アンケートによって行われたもの。質問は「あなたは同性愛者であると公表している人を以下の役割につかせることを支持しますか?」というもので、結果はこんな感じです。

支持する(%) 支持しない(%)
大統領 50 44
最高裁判所裁判官 55 40
国務長官 56 39
プロ野球コミッショナー 61 32
スーパーボウルクォーターバック 62 29

意外にもどの項目でも「支持する」派の方が多いんですね。ちなみに、同性愛者だと公表済のミス・アメリカを支持すると答えた人は56パーセントいたそうですよ。(支持しないと答えた人の割合は見つかりませんでした)

もちろん性的指向と職務遂行能力は関係ありませんし、今さら支持するもしないもなく同性愛者はどこにだっているんですけど、それでもオープンリー・ゲイの大統領がOKだと考えている人が半数もいるというのは驚き。あと、野球やフットボールなど、マチズモが強調される世界でも過半数が「支持する」と答えているのも驚き。特にフットボールについては、元NFL(全米フットボール連盟)プレイヤーが「チームにゲイはいらない」「ゲイはチームの一体感を破壊する」などと発言したなんてこともあったので、余計にびっくりしました。

先日お伝えした通り、今ではアメリカの復員軍人の間でも「同性愛者が性的指向を公表して軍務につくことは受け入れられる」とする人が7割越えているそうですし、時代の風は少しずつ変わってきているのかもしれませんね。

個人的には同性愛者のミス・アメリカが誕生してくれたらとても嬉しいです。かつて1型糖尿病というハンデをおしてミス・アメリカの座に輝いたニコール・ジョンソンという人がいてですね、この人は世界中の1型糖尿病の子供に希望を与えたと思うんです。同じように、レズビアンのミス・アメリカが誕生して、世界中のレズビアン少女たちが「なんだ別にレズビアンでもいいんじゃん」と喜んでくれたらいいなと思います*1。まだまだ宗教右派からの逆風も強い米国ではありますが、この調子で少しでも世論が変わっていってくれたらいいなあ。

*1:いや、「男ウケを狙った格好をするなんてレズビアンじゃない!」という意見が一部にあるのはわかりますが、世の中にはフェム系のアウトフィットが好きなレズビアンだってちゃんといるんですからね。そこは無視しちゃいかんと思うんです。