サンクトペテルブルク初のレズビアン・アンド・ゲイ・プライド・マーチは2010年6月26日開催予定

モスクワ・プライドの主催者でロシアのゲイ権利活動家のニコライ・アレクセイエフ氏が、インターファックスに対し、2010年6月26日にサンクトペテルブルク初のレズビアン・アンド・ゲイ・プライド・マーチが開催されると語ったというニュース。

アレクセイエフ氏によると、


「私たちがモスクワで公に行動を起こし、LGBTの権利を主張しているのを見て、サンクトペテルブルクの活動家たちが、同市初のゲイ・プライドマーチの開催を支援してほしいと言ってきました。そして、私たちはその要求に応えました」
“Given our experience in organising public actions and campaigning for LGBT Rights in Moscow, a group of activists from St Petersburg asked for our support in conducting the first Gay Pride in St. Petersburg – and we responded to their request,”

とのことです。

なお、サンクトペテルブルクオンブズマンであるAlexey Kozyrev氏は、同市でゲイ・パレードを開くことは可能だと述べているとのこと。彼はロシアの法律は集会や行進の自由を認めていると語り、


「権利があるのであれば、どうして(ゲイ・プライド・パレードを)開催してはいけないのか」
“If there is a right, why not hold it [a gay pride parade],”

と言っているそうです。彼はまた、モスクワ市当局のゲイ・プライド・パレードに対する態度を「強硬すぎる」と形容しているとのこと。

そう言えば去年モスクワ市のプライド・イベントで参加者が暴力をふるわれまくった*1一方、サンクトペテルブルク市では平和に風船を飛ばして国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー(IDAHO)のイベントをおこなってたんですよね*2。このイベントは無許可のものだったにもかかわらず警察の介入もなく、報道機関も好意的に取り上げていたと思います。ここでやるのなら、少しは安心かもなあ。

なお、ニコライ・アレクセイエフ氏によると、サンクトペテルブルクでパレードを開催するからと言って、モスクワ市でのゲイ・プライドの計画が変更になることはないそうです。以下、アレクセイエフ氏の言葉。


「第5回モスクワ・ゲイ・プライドは5月29日開催です。2006年以来ずっとそうだったように、外国の運動家や政治家が参加してくれることを望みます」
“The fifth anniversary of Moscow Gay Pride will be held on May 29 – and we expect foreign activists and politicians to attend, as in previous years since 2006,”

というわけで今年のロシアは5月29日にモスクワで、6月26日にサンクトペテルブルクでそれぞれゲイ・パレードがおこなわれるということらしいです。報道から目が離せませんね、これは。

単語・語句など

単語・語句 意味
freedom of assembly 集会の自由