EU、アルバニアのアンチゲイな抗議活動を批判
2010年4月12日、EUが、アルバニアで最近起こったアンチゲイな抗議活動を批判する声明を発表したというニュース。
この抗議活動はTVのリアリティ番組「Big Brother」をきっかけにして起こったもの。出演者のKlodian Celaさんが同性愛者であるとカミングアウトしたところ、Celaさんの故郷Lezheの人々が「Lezheに同性愛者はいない」「Celaさんを番組から降ろせ」と主張する抗議イベントを開催したのだそうです。
EUは声明文の中で、人権の尊重はEU加盟の前提条件であり、EU圏は性的指向に基づくいかなる差別にも反対するものであると述べているとのことです。
「わが国には(市には、街には、etc.)同性愛者はいない」というのは、世界中の同性愛嫌悪が強い地域で比較的よく使われるロジックだと思います。自分の都合で、いるものを「いない」ことにしたいわけですね。でも今回のアルバニアの例だと、
- 本当にLezheに同性愛者はいない場合→Celaさんは同性愛者ではないことになり、降板を要求するのはおかしい
- 本当はLezheにも同性愛者がいる場合→「Lezheに同性愛者はいない」という主張自体がおかしい
ってことになりはしませんか。現実と妄想が不整合を起こしているからって、他人の行動をねじ曲げてまでその妄想を維持しようとするのはいいかげんにやめていただきたいものです。日本にもいっぱいいますけどね、こういう人。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
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precondition | 前提条件 |
bloc | 圏、連合 |