ブダペストのネオナチ、ゲイ・プライドのオープニング・イベント参加者に暴力

2010年7月4日、ブダペストで開かれたゲイ・プライドのオープニング・イベント会場にネオナチが現れ、イベント参加者に暴力をふるったというニュース。

「第15回ブダペスト・プライド映画文化フェスティバル」が終わった午後7時頃、十数人のネオナチが会場の外に現れたとのこと。ネオナチは映画館に飾られていたレインボーフラッグをもぎ取ろうとするのみならず、フェスティバルから帰る人を殴ったりしたとのことです。

すぐに大人数の警察機動隊が駆けつけてきたものの、彼らは被害者を取り囲んで名前などを聞くばかりで、犯人はそのまま歩き去ろうとしていたそうです。フェスティバル参加者たちが叫び声を上げて犯人を指ささなかったら、警察は犯人の逃亡を阻止できなかっただろうとオーガナイザーは語っています。また、警官がホモフォビックな発言をするのを聞いたオーガナイザーもいるとか。ちなみにこの事件から数時間後、フェスティバル参加者が殴られた現場のすぐ近くで、「ゲイに見えた」人が襲われるという事件も起こっているそうです。

今年のブダペストのプライド・マーチは、2010年7月10日(土)午後3時から。先日のエントリでお伝えした通り、その2ヶ月後には異性愛者が同性愛への反対をアピールする「ヘテロ・プライド・マーチ」が開催されることになっています。決して同性愛に好意的とは言えないこの国で、これ以上アンチゲイな人々による暴力が起こらないことを祈ります。