モスクワ・ゲイ・プライド2010、警察を出し抜き平和裡に終了

2010年5月29日、ロシアのモスクワ市で、市長から今年も禁止されていた「モスクワ・ゲイ・プライド」が、警官隊を出し抜いて無事行われたというニュース。

プライド主催者は午前中の間ずっと、ブログやサイトを通じて、わざと「EU事務所周辺でゲイ・プライドを行う」という誤情報を流していたんだそうです。警察はそれを信じ、EU事務所付近の通りや地下鉄駅を封鎖して、辺り一帯を完全閉鎖。一方でプライド・マーチ参加者は本来の予定地(Leningradsky通り)に電撃的に集まり、長さ20メートルのレインボーフラッグを掲げて「同性愛者に権利を」「ホモフォビア反対」と訴えながら歩いたのだそうです。警察が現地にたどりついたのは、プライド・マーチが終わってから。参加者はひとりも逮捕されなかったとのこと。

なお、マーチの様子は以下の通りです。


モスクワ市でゲイ・プライドが行われるのはこれで5回目。毎回禁止令が出され、参加者は警察やアンチゲイな人々から暴力をふるわれています。今年は去年のような暴力を避けるため、上記のような方法をとったのだそうです。

なお、この件に関しては、モスクワ警察もロシア連邦保安庁のスポークスマンもコメントを拒否しているとのこと。

まさかモスクワ・プライドで誰も殴られず、逮捕されずに終わるとは思っていなかったので、このニュースには本当にびっくりしました。やるなあ、ロシアのLGB(ゲイ・プライドと銘打ってはいても、バイセクシュアルの参加者もいますよ!)たち。今年5月15日、ベラルーシの「スラヴィック・プライド」が警察によって暴力的に阻止されたばかりなだけに、余計に嬉しいニュースでした。

単語・語句など

単語・語句 意味
flashmob a large group of people who arrange to gather together in a public place at exactly the same time, spend a short time doing sth there and then quickly all leave at the same time
scurry […を求めて]あわてて[ちょこちょこ]走る、急ぐ
FSB Federal Security Service of the Russian Federation、ロシア連邦保安庁
subterfuge 逃げ口上、ごまかし、口実