米国ワシントン州、ドメスティック・パートナーの権利を拡大する法律を支持

米国ワシントン州で、「登録済のドメスティック・パートナーを州の全域で婚姻カップルと平等に扱う」とする法律(SB-5688)への賛否を問う住民投票(Referendum 71)が行われ、賛成51.65パーセントVS反対48.35パーセントでこの法が支持されたというニュース。

このドメスティック・パートナー法の内容については、R-71 FAQ Japanese_FINAL(日本語、PDF)が詳しいです。ちょっと引用してみます。


新しい法律に含まれるのは?
この法律に定められる主な権利と義務は以下のとおりです。

  • パートナーが警察官や消防士で殉職した場合の遺族補償
  • パートナーが教師やその他の公務員の場合の年金
  • 被害者の権利、給付金の通知と支給を受ける権利を含む
  • パートナーが重病となった場合、その看病のために看病欠勤する権利
  • パートナーが業務中に死亡した場合の労働者災害補償を受け取る権利
  • パートナーが重病となり、その看病のために辞職する場合の失業保険を受け取る権利
  • パートナーの子どもを家庭調査費を支払わずに養子にする権利

この法律の対象となる分野は次のとおりです。
労働・雇用法、年金、遺族、その他の公務員の保障、家族法、保険、高等教育、銀行、金融機関、ローン、債権者の権利、ビジネス・ライセンス

逆に言うと、これまで同州のドメスティック・パートナーは、既婚者が持っているこうした権利から締め出されてきたわけです。そういう意味で、今回この法律が支持されたのはすばらしいことだと思います。もちろん、同性同士だとそもそも「結婚」できない時点で平等ではないという視点はあり、まだまだ議論は続きそうですが、それはそれ、これはこれ。僅差とは言え賛成派が勝ってよかったです。