米国連邦議会、マシュー・シェパード法を可決

米国連邦議会が、ジェンダー性的指向ジェンダーアイデンティティおよび障害などに基づく犯罪を、連邦レベルでヘイトクライムに含めるという法案を可決したというニュース。

この法案の名はMatthew Shepard and James Byrd, Jr. Hate Crimes Prevention Act(マシュー・シェパードとジェームズ・バード・ジュニアヘイトクライム防止法)*1。1998年にワイオミング州で殺されたゲイ青年マシュー・シェパードと、同年テキサスでピックアップ・トラックに鎖でつながれ3マイル引きずられて殺されたアフリカ系アメリカ人ジェームズ・バード・ジュニアにちなんで名づけられたものです。

宗教団体の中にはこの法に対し、「中絶や同性愛に関する保守的な発言を犯罪化するのに使われうる」との懸念を表明しているものもあるとのことですが、個人的には「これまでさんざん中絶や同性愛を犯罪化してきた人達が何を言う」と思います。

ちなみにオバマ大統領は、この法案にサインすると公言しているとのこと。なお、ジョージ・W・ブッシュ前大統領は、かつて同様の法案に対し拒否権を発動すると表明していたらしいですよ。さもありなん、という感じですね。

*1:Matthew Shepard Act(マシュー・シェパード法)とも呼ばれます。