『ちびとぼく(10)』(私屋カヲル、竹書房)感想

ちびとぼく 10 (10)ちびとぼく 10 (10)
私屋 カヲル

竹書房 2007-06-16
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新刊が出てることは知っていましたが、まさかこれが最終巻だったとは! きのう偶然立ち寄った本屋さんで「『ちびとぼく』ついに最終巻! 今までありがとうちび」みたいなポップとともに大々的にディスプレイされているのを見て、慌てて買って来ましたよ。ちなみに今回のプレゼント企画は「特製 ちびラスト手ぬぐい」なんだそうで、もうこれで『ちびとぼく』とはお別れだから、「涙は…これでぬぐってね!!」(帯より)ということらしいです。本当に終わりなんだなあ。

表紙のすこしでっぷりしたちびの絵は、「もうちびも若くない」という表現だと思います。実際、内容にもそんな感じのお話があって、ちょっとほろりとしました(全体的には、いつものコミカルなトーンなんですけどね)。ちび以外のキャラクタも、ケンジもアニキも郵貯の男も盆栽ジジイもそれぞれ成長して良い方向にクラスチェンジを果たしており、きれいにお話が収束していると感じました。なお、個人的にいちばん嬉しかったのが、郵貯の男の身の振り方です。よかったよかった。ばるたんのためにもよかった。それにしてもうらやましいぞ郵貯の男。あと、この10巻では、ちびのモデルとなった私屋家の「チビ」が登場する「実録ちびとぼく」がまとめて読めるのも嬉しいところ。このチビが可愛いんですよまた。目つきの悪いところとか、鼻の横の模様が左右非対称なところとか。
8年間いっぱい楽しませてくれてありがとう、ちびとチビと私屋さん。さあ、手ぬぐいプレゼントに応募に行くぜ!(そして涙を拭くぜ)