テキサス州、「ロミオとジュリエット法」を同性カップルにも適用か
米国テキサス州上院の刑事司法委員会が、同州の「ロミオとジュリエット法」を改訂し、同性カップルも保護の対象とする法案を可決しました。
詳細は以下。
「ロミオとジュリエット法」というのは、性交同意年齢に関する法律です。テキサス州での性交同意年齢は17歳ですが、この法律により、双方が14歳以上でしかも年齢差が3歳以内であれば、同意のもとの性交渉は合法とされます。つまり、この条件にあてはまるティーンエイジャー同士なら、セックスしても犯罪ではないわけ。
しかしながら、これまでこの法によって守られていたのは異性愛者のカップルだけ。つまり、同性愛者のティーンエイジャー同士なら、たとえ合意のもとにセックスしても性犯罪者とされてしまうわけです。同性愛者の子どもを持つ親たちがこれに異を唱え、法を改正するよう働きかけていたとのこと。
刑事司法委員会で可決されたとは言え、保守的な共和党が牛耳るテキサス州上院でこの法案が認められるまでにはまだ長い道のりがありそうです。しかしながら、この法案の提出者のひとりであるジョン・ウィットマイア上院議員は次のように語っています。
「今日はかなり大きな前進でした」ウィットマイアは話した。「これは進歩です」
"It took a good-sized step today," Whitmire said. "That's progress."
ちなみに「ロミオとジュリエット法」があるのはテキサス州だけではなく、カンザス州ではこの法律のために懲役17年以上の刑に処せられた18歳少年がいます。こんなアホな法律がいまだに生き残っている意味がわかりません。だいたい、未成年者同士の合意にもとづくセックスで何がいちばん問題かっていったら、望まぬ妊娠じゃないの? そのリスクがあるヘテロカップルは好きなだけセックスしていいのに、同性カップルはダメっていうのはむちゃくちゃだわ。「ロミオとジュリエット」だけでなく、「ロミオとロミオ」や「ジュリエットとジュリエット」もさっさと保護してしかるべきだと思います。