リトアニア議会、結局アンチゲイな法律を可決

2009年7月14日、リトアニア議会が再び「学校や、青少年がアクセスできるメディアでは、同性愛や両性愛の話題は扱わない」という法案を可決したというニュース(これまでのなりゆきについては、こちらをどうぞ。→リトアニアの議会、学校やメディアが同性愛について述べることを禁ずる法案を可決(追記あり) - みやきち日記 / リトアニア大統領、ホモフォビックな法に拒否権を行使 - みやきち日記)。今回の投票結果は、賛成87票に対し反対6票。これにより、今年6月に大統領が行使していた拒否権は覆され、同国では来年3月1日からこの法律が発足することとなります。

結局こうなったか……。ここでちょっと思い出したのが、昨日紹介したソルトレイクシティの一件に関して、huffingtonpost.comのコメント欄で行われていたこちらの会話です。
まずはこちらをどうぞ。


大きな問題だと思います、個人的には自分の子供には公共の場で同性愛者がキスしているところを見せたくありません。この意見に賛成してくれる人がたくさんいると確信しています。
Big deal, I personally don't want my children to see two gay people kissing in public. I am sure there are alot of people who agree with me.
典型的なホモフォビック親の意見だけど、これに対するこの切り返しが秀逸だと思いました。

あなたにはあなたの子供の目を覆うか、あなたの子供をその場から追い払うかする自由があるよ。
You are free to cover your children's eyes, or have them turn away.

そう、マイノリティがしていることが気に入らないとき、マジョリティには自分の目を閉じるなり、自分がその場を去る(または、自分の子供の目を閉じさせるなり、子供をその場から去らせる)なりする権利があります。でもマジョリティは絶対にそうせずに、「おまえが消えろ」とマイノリティを排除しようとする。リトアニアが今回可決した法案も、テキサスソルトレイクシティでキスをするゲイたちが排除されたことも、日本の異性愛者の一部が「同性愛? 別にいいよ、遠くで勝手にやっていてくれれば」と傲慢につぶやくことも、結局みな根は一緒なんだと思います。