レズビアンのサッカー選手メーガン・ラピーノ、スポーツとカミングアウトについて語る


今年5月に"We're out there"とあっさり言い放ち、実質的にカミングアウトした米国女子サッカー選手のメーガン・ラピーノが、Out Magaineで改めてスポーツとカミングアウトについて語っています。

以下、詳細。


「あまりたくさんの人がカミングアウトしていないという意味で、一般にスポーツ界はまだ同性愛嫌悪的だと思います」と彼女は語った。「カミングアウトして欲しい、とみんな切望しているように思います。人々は、わたしのような人がアメリカ合衆国のためにサッカーをしているところを見たがっている―または、見ることを必要としているんです」。
ラピーノが何か隠していたというわけではない。単にそれまで誰にも直接訊かれなかっただけである。「みんなわたしに対して礼儀正しくふるまおうとしてくれていたのだと思います。『わたしは同性愛者です、ええ、そうなんです。はっきりさせておくけど、わたしは同性愛者なんです」と発言するのはわたしの仕事だと思っています。と彼女は言った。実際、ラピーノはオーストラリア人のサッカー選手である恋人とは3年間つきあっていて、去年のクリスマスには恋人を北カリフォルニアの家族のところに連れて行きさえしている。
“I feel like sports in general are still homophobic, in the sense that not a lot of people are out,” she says. “I feel everyone is really craving [for] people to come out. People want -- they need -- to see that there are people like me playing soccer for the good ol’ U.S. of A.”
Not that Rapinoe has been hiding anything; it’s just that no one ever asked her directly.“I think they were trying to be respectful and that it’s my job to say, ‘I’m gay.’ Which I am. For the record: I am gay,” she says. In fact, Rapinoe’s been dating her girlfriend, an Australian soccer player, for three years, and even brought her home to visit her family in Northern California last Christmas.

というわけで、別に隠していたわけでも何でもないけれど、それを必要としている人がいるから改めてカミングアウトしたということみたい。かっこいいぜ。

なお、男性スポーツ界と女性スポーツ界では、後者の方がより受容的だと彼女は語っています。


「女性スポーツでは、もしあなたが同性愛者なら、チームはおそらくかなり早くそのことに気づくでしょう」と彼女は言う。「とてもオープンだし、すごく支持されているんです。男性はというと、まったくそんな風ではありません。悲しいことです」
“In female sports, if you’re gay, most likely your team knows it pretty quickly,” she says. “It’s very open and widely supported. For males, it’s not that way at all. It’s sad.”
国や地域、競技によっても違うでしょうが、一般的に男性のロッカールームの方がよりゲイ嫌悪的ですもんね。男子サッカーだと、自殺してしまったゲイ選手もいますし、さらにそれをダシにしてドイツ代表キャプテンのフィリップ・ラームが「ゲイの選手はカミングアウトすべきでない」なんて公言していたりもします。男性にも女性にも人気のあるラピーノ選手の活躍で、同性愛者のアスリートへの圧力や偏見が少しでも減ってくれると嬉しいです。

おまけ

YouTubeで新たに見つけたラピーノ選手の動画を貼っておきます。
Megan Rapinoe-Raise Your Glass - YouTube

Best of Megan Rapinoe - YouTube