米大学女子バスケのスター選手がカミングアウト

米大学女子バスケのスターで、WNBAフェニックス・マーキュリーズからドラフト1位指名を受けているブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手が、同性愛者としてカミングアウトしました。「若い女の子たちに、ゲイであることはOKだと知ってほしい」と彼女は語っているそうです。

詳細は以下。

ブリトニー・グライナー選手というのはこんな人。女性なのにダンクができちゃうのよ!

ニューヨーク・タイムズによると、グライナー選手の身長は6フィート8インチ(203.2cm)。3203得点および736ブロックショットという、NCAAで男女通じて歴代2位の記録を持っているそうです。

今回のカミングアウトは、「スポーツ・イラストレイテッド」の取材中におこなわれたもの。他の選手ふたりと一緒にインタビューを受けている際、なぜWNBAのような女性プロスポーツは男性プロスポーツよりもゲイの選手に受容的なのかという話になって、グライナー選手は以下のように話しています。


「なぜそんなに違うのかはうまく言えません。カミングアウトした人でいるというのは、単に本当の自分でいるということです」今春ベイラー大学を卒業するグライナーは答えた。「重ねて言いますが、ただ本当の自分でいるということなんです。他の人に何を言われるかなんて気にしてはいけません、人はいつだって何か言うものなんですから。自分自身に正直になるなら、その自分を輝かせて。あなたが本当はどんな人なのかを隠さないで」
"I really couldn't give an answer on why that's so different. Being one that's out, it's just being who you are," Griner, who is graduating from Baylor this spring, replied. "Again, like I said, just be who you are. Don't worry about what other people are going to say, because they're always going to say something, but, if you're just true to yourself, let that shine through. Don't hide who you really are."

ちょっと調べてみたところ、グライナー選手は以前からゲイだと言われていたみたいですね。本人も、カミングアウトしようと決心するのは「あまり難しくなかった」と話しており、「隠していたとか言おうとは思いません。ずっと自分自身や、自分のセクシュアリティについてはオープンですから」と言っています。このあたり、なんとなく女子サッカーのメーガン・ラピーノ選手とかぶるものが。ラピーノ選手も、同性愛者であることを特に隠してはいなかったし、女子スポーツの方がゲイの選手に対して支持的だと指摘してましたよね、そう言えば。

ちなみに、グライナー選手と一緒にインタビューを受けているスカイラー・ディギンズ(Skylar Diggins)選手とエレーナ・デラ・ドン(Elena Delle Donne)選手も、女子バスケでは同性愛者の選手は歓迎だと言っています。以下、ドン選手のことば。


「わたしたちはみんな友だちです。どんな人にも本当の自分でいてほしいです。嘘をつく必要はありません、そんなのフェアじゃないから。いつか男性たちもわたしたちと同じような態度を取れるようになるといいのですが」
"We're all friends, and I want everybody to be who they are. You shouldn't have to lie, that's not fair. Hopefully the men can one day adopt that same attitude that we have."