ロビー・ロジャース、LAギャラクシーと契約し公式戦出場

2013年2月にゲイであることをカミングアウトして引退していたサッカー選手ロビー・ロジャース(Robbie Rogers)が、米LAに本拠地を置くロサンゼルス・ギャラクシーと契約し、5月26日の公式戦に出場しました。


[27日 ロイター] - サッカーの米メジャーリーグ・サッカー(MLS)ギャラクシーに所属するロビー・ロジャース(26)は26日、米カリフォルニア州カーソンで行われたサウンダーズとの試合に途中出場。同性愛者であることを公に認めた選手が米国でプロの主要団体スポーツの公式戦に出場したのはこれが初めてとなった。


歴史に名を刻んだその試合は4─0でギャラクシーが勝利。ロジャースは「チームが勝ったことが何より大事」とし、「これまで自分の人生を見つけ出そうと長い旅に出ていたようなものだったが、ようやく自分の居場所に戻ってくることができた」と述べた。

めでたいことなんだけど、ロイターの「同性愛者であることを公に認めた選手が米国でプロの主要団体スポーツの公式戦に出場したのはこれが初めてとなった」って書き方はおかしくね? シモーン・オーガスタスWNBAのプロ選手なんですけど。ミーガン・ラピーノロリ・リンジーだってプロサッカー選手で、米国で公式戦やってますぜ? 男性同性愛者だけが同性愛者なのかよ。

もしやと思って英語版のロイターを見に行ったら、こちらではこうなってました。(太字強調は引用者によります)


For Major League Soccer's Robbie Rogers, breaking another barrier for gay athletes by becoming the first openly gay male to compete in a major U.S. professional team sport marked the latest step in his long journey.

ちゃんと「史上初の、オープンリー・ゲイ男性」の選手って書いてあるじゃないですか。こういうところ、無視しないでほしいなあ。

なおESPNによると、ロビー・ロジャースが復帰しようと考えたのは、4月にNike Be True LGBT Youth Forumというイベントで約500人の子どもたちと話をしたのがきっかけだったんだそうです。彼はUSA Todayにこう話しているとか。


「ほんとうに臆病者になった気がしました」と彼は新聞に語った。「この子たちは自分で自分を守って世界を変えようとしている。ぼくは25歳で、ロールモデルとなるべき舞台もあれば発言力もある。最後まで責任を持って取り組まないなんて、なんて臆病者なんだと思いました」
"I seriously felt like a coward," he told the newspaper. "These kids are standing up for themselves and changing the world, and I'm 25, I have a platform and a voice to be a role model. How much of a coward was I to not step up to the plate?"

それで本当に復帰しちゃうんだからすごいですよね。心から拍手を送りたいです。