ドイツのサッカーファン、コレオグラフィでホモフォビアに反対

ドイツのサッカークラブ、ザンクトパウリのサポーターが、プロスポーツ界のホモフォビアに反対するコレオグラフィ(ボードや旗などを使って観客席でおこなうデモンストレーション)を披露しました。

詳細は以下。

何はともあれ、この動画をごらんください。すげえわ。

これは対パーダーボルン戦での選手入場時におこなわれたもの。観客席の大観衆が一斉にレインボー・カラーの紙をかざしたと思ったら、下の方からもっとでっかい人文字(コレオグラフィ)が上がってきます。最初から柵にかかっている白い横断幕の文字は、「愛したい人を愛せ ― ホモフォビアと戦え」かな? ドイツ語訳が間違ってたらごめんなさい。

このデモンストレーションを企画したのは、「Alerta Network」という反ファシスト団体なのだそうです。Yahoo! Sportsによると、これは2013年4月1日の試合だったようですね。この日の試合はザンクトパウリのGKが同点のヘディングシュートを決め、2-2で引き分けています。

なぜこのデモンストレーションが4月1日におこなわれたか。その直前の3月29日に、元リーズ・ユナイテッドMFのロビー・ロジャース(Robbie Rogers)選手がゲイだとカミングアウトして引退したからです。ロジャース選手は、サッカー界に他にオープンリー・ゲイの選手はいないこと、選手のあいだでアンチゲイなジョークが飛び交っていることなどを指摘し、カミングアウトしてなおサッカー界にいることはできなかったと述べています。これまででただひとり同性愛者だと公表していたジャスティン・ファシャヌ(Justin Fashanu)選手は、1998年に自殺しちゃってますしね。

ちなみにサッカー界では、つい最近米サンノゼ・アースクエイクスアラン・ゴードン選手が試合中にホモフォビックな中傷をしたために3試合出場停止処分となったばかりです。男子サッカーも、さっさとメーガン・ラピーノが大人気を博している女子サッカーなみに文明化されればいいのに。