自転車の盗難防止に、ピンヘッド(Pinhead Locking Skewer Set)を導入してみました(追記あり)

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ピンヘッド
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盗難防止のため、愛車エルファバ号(GIANT DEFY COMPOSITE 3)の前後輪にピンヘッドをつけてみました。

スポーツ自転車の車輪やシートピラーは、工具がなくても一瞬で取りはずせる構造になっています。この仕組みをクイックリリース(またはクイックレリーズ)といいます。メンテナンス等にはきわめて便利なのですが、簡単にはずせる分だけ盗難のリスクも高くなるのが困りもの。そこで、「ひとつのカギで複数のパーツをロックできるようにしよう」という発想で作られたのが、このピンヘッド。日本ではAmazon楽天で買うこともできるし、Wiggleなどの海外通販でも入手可能です。

ピンヘッドって何?

ピンヘッドは自転車の前後輪やシートピラー、ヘッドセットなどをひとつのカギでロックできる防犯アイテムです。ナット側の凹みとカギ(マルチコンビネーションキー)側の突起が噛み合うことで回せるようになっており、凸凹の位置はセットごとに異なるとのこと。ロックしたい場所に応じて好みのセットを選ぶことができ、代表的なのはこのあたり。

  • 2 Pack Lock Set(マルチコンビネーションキー1個、前後輪用のロック)
  • 3 Pack Lock Set(マルチコンビネーションキー1個、前後輪用のロック、シートロック)
  • 4 Pack Lock Set(マルチコンビネーションキー1個、前後輪用のロック、シートロック、ヘッドセットロック)

より詳しくは以下をどうぞ。

スペアキーは買えるの?

スペアキーPINHEAD社のWebサイトで買うことができます。ただし、購入前に、マルチコンビネーションキー本体にふられている固有のキーナンバーを同Webサイトで登録しておく必要があります。必ず登録し、さらに手元にナンバーを控えておきましょう。ちなみに登録は日本語で行えます。
今日実際にスペアキーを2個購入してみました。スペアキー1個の価格が19.99USドル。送料は、送付方法(数種類から選べます)によってさまざまです。あたしはSmall Packet Airで頼んでみたのですが、これだと21.08USドルでした。商品パッケージに入っていた割引クーポン(10ドル引き)を使ったので、トータル51.06USドルの支払いとなりました。決して安くはありませんが、手元にスペアがあるという安心感には変えられません。なお、支払いはpaypalでもクレジットカードでもOKでした。

ピンヘッドを装着しよう

あたしが購入したのは4 Pack Lock Setです。今日はそのうち、前後輪のロックだけつけてみました。
装着は、自転車のホイールを外せる人ならきわめてかんたん。元々ついているクイックリリースを外し、ピンヘッドのロッドをハブのドライブ側から差し込んで、マルチコンビネーションキーでワッシャとナットをとめつけるだけです。製品に添付されている説明書は英語・オランダ語・ドイツ語だけなので、日本人だと読まずに適当に付けちゃう人も多そう。ただし、このあたりはちゃんと読んどいた方がいいんじゃないかしら。


コンビネーションナットはキーを使ってしっかりと締めてください。コンビネーションナットは、最低でも1/2回転(180度)は締めなければなりません。締め付けすぎを防ぐため、いかなる場合でも、「手で締まる固さ」のところから1回転半(540度)以上は締めないでください。
Use the key TO TIGHTEN THE COMBINATION NUT TIGHTLY. The combination nut should be tightened at least 1/2 turn (180 degrees). To avoid over-tightening, at no time shall the combination nut be tightened more that one and one half (1 1/2) turns (540 degrees) from the point where the Combination nut has been installed and tighten to "finger tight".

ロッドの余りはプロの自転車ディーラーに切り落としてもらうことを推奨します。コンビネーションナットを締めた後、ロッドは3mm以上突き出していてはなりません。もしロッドの余りが突き出している場合は、黒いゴムのエンドプロテクターを装着してください。
It is RECOMMENDED that a professional bicycle dealer trim off the excess Rod length, The Rod should not protrude more that 3mm past the combination nut when installed. If protruding, install the black rubber ended protectors.

このロッドの余り部分については、Wiggleのカスタマーズレビューに興味深いコメントがありました。


あなたはスキュアーの余分な部分の切り落としは大変だと聞いたことがあるかもしれない。事実、大変だ。金属用の弓のこで切ろうとしてみたが、わずかにひっかき傷がついただけだった。セキュリティという観点のみからすれば、いいことかも。自転車屋で点検時に整備士に切り落としてもらうまで、そのままにしておくつもりだ。
You might have heard that it can be a pain to trim down the excess material on the skewer, which is true. I went at it with a metal hacksaw and barely made a scratch, which I guess can only be a good thing in a security point of view! I'm leaving it till the bikes service and getting the mechanics to trim them down.
今んとこあたしのスキュアーは5mmほどが余って突き出しているのですが、とりあえず自分で切ろうなんて思わず、ゴムのエンドプロテクターをつけておくことにします。あらゆるカギがそうであるようにピンヘッドもまた過信は禁物ですが、少なくともロッドがそれなりに固いというのはありがたいことですね。

なお、英文の取り付けマニュアルは以下で読むことができます。ご興味がおありの方はぜひ。

余談

説明書によると、重量34g、長さ約6cmのマルチコンビネーションキーは、「キーホルダー兼栓抜きとして常に持ち歩いてください」とのこと。つまり、まさかの栓抜き機能つき。しかし今どき、栓抜きで飲む飲み物って少ないですよね。自転車だとビールは飲めないし、ご当地サイダーめぐりツーリングでもしてみるべき?

2011年11月9日追記

スペアキーは11月7日に届きました。つまり、ネットで注文してからちょうど1週間。日本の通販サイトでは、スペアキーは「約2か月ほどで届く」としているところもありますが、少なくともSmall Packet Air(今回あたしが選んだ送付方法)で頼めばそんなにはかからないようです。