リトアニアで表現の自由に制限、広告で性的指向に触れることを禁止

2010年10月下旬、リトアニアで情報供給法(Provision of Information Act)の修正条項が発効しました。これにより、同国では広告および視聴覚の商業コミュニケーションにおける性的指向の「明示または宣伝」が禁止されることとなります。リトアニアの同性愛者団体The Lithuanian Gay League (LGL) は、この新しい法がLGBT関連の情報を禁ずるために使われる可能性が高いと指摘しています。

詳細は以下。

リトアニアでは2009年、「学校や、青少年が利用可能なメディアで同性愛に関する情報を提供することを禁止する」という趣旨の法案を可決しています。今度は青少年だけでなく、大人向けのメディアでもLGBT関連の情報統制に乗り出したというわけですね。

なお、ここで言う「視聴覚の商業コミュニケーション」とは「テレビCM、スポンサーシップ、テレビショッピング、お金を払って宣伝用に映画やテレビの中で製品を使わせること」などのこと。「広告」とは、テレビCM以外のあらゆる情報の放送を指し、権利や義務についての放送もここに含まれるんだそうです。

リトアニアはもともとあまりゲイ・フレンドリーとはいいがたい国で、2010年5月には以下のような事件も起こっています。

青少年への同性愛関連の情報提供を禁止したときには、確かEUからもアムネスティからも非難されていたはずなんですが、まったく方向性が変わってませんねこの国。ヨーロッパ人権協約とかEU基本権憲章とかは、いったいどこへ行ったの?

単語・語句など

単語・語句 意味
provision 供給、用意、準備、《法》規定、条項
manifestation 明示
inter alia なかんずく
product placement (費用をかけて目立つようにした)製品(テレビ・映画)広告
teleshopping テレビショッピング