ハンガリーの同性愛反対派が「ヘテロ・プライド・マーチ」を計画
ハンガリーの同性愛反対派が、警察から「ヘテロ・プライド・マーチ」開催許可を取り付けたというニュース。ちなみにこのマーチは、近年ゲイ・プライド・マーチで使われているのと同じAndrássy út通りで開催される予定だとのことです。
オーガナイザーのひとりであるCsaba Koletar氏が先週右派新聞「Magyar Nemzet」に語ったところによると、このマーチの目的は
- 同性同士の関係だけでなく、異性同士の関係も認識に値するものであると示すこと
- ハンガリーでの同性愛の実践や普及に抗議すること
にあるんだそうですよ。へえ。
異性同士の関係なんて、いまさらパレードで誇示するまでもなく音楽だの映画だの小説だの慣習だのの中で死ぬほど誇示されまくってると思うんですけどね。いち同性愛者としては、「勝手にすれば?」としか言えませんな。しかしLGBTパレードが決して「異性愛の実践や普及に抗議」なんてことを目的としていないことを思うと、ずいぶん狭量なイベントですよね、これ。
あとさ、これがもし、単に己の性的指向を誇るという意味での「ヘテロ・プライド」なら、すばらしいと思うんですよ。でも、他者への攻撃・抑圧を旗印にしたものを「プライド」と冠するその神経が解せないわー。
このイベントは、2010年7月4日から11日にかけて行われる「ブダペスト・ゲイ・プライド・デイ」の2ヶ月後に開催される予定だとのこと。なおハンガリーは決して同性愛に好意的な国ではなく、去年のゲイ・プライドでは金属製の防護策を作ったにもかかわらずスキンヘッドたちが火炎瓶や石などを投げ込んで暴れ、警察が催涙ガスで制圧するという騒ぎが起こっています。詳しくは以下をどうぞ。
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