クラスメイトを撃ち殺した16歳レズビアンが有罪に

米国フロリダ州で16歳のレズビアンが自分を振ったクラスメイトを撃ち殺し、第二級謀殺で有罪判決を受けたというニュース。

検察によるとこの犯人の名前はTeah Wimberly。フォート・ローダズデイルのDillard High Schoolで、昨年11月に、15歳の級友Amanda Colletteさんを射殺したとのこと。WimberlyはColletteさんに愛を告白するテキストメッセージを送り続けており、Colletteさんに振られて凶行に及んだとのことです。

「百合は甘い甘い乙女の園」とか「男なんて乱暴! でも女の子同士は優しいから、傷つかなくてすむの☆」みたいなアホな幻想を粉みじんに打ち砕く事件ですな。あたしに言わせりゃ、女の子だって人間なんだから、こういうバイオレントな事件のひとつやふたつあっても少しもおかしくはないのですが。でも、こんなこと言っても、通じない人には通じないんだろうなー、「百合はフィクション、現実のドロドロしたレズなんかと一緒にしないで!」とか言って切断されちゃうだけで。そうやって女の子の人間性というか生身の部分を否認し切った同性愛関係をせっせと美化&消費することが、すなわち女性蔑視でありレズボフォビアであるとあたしは思うんですが、ま、いいや。やっぱり、わからない人には永遠にわからないだろうし。

ちなみに裁判書類によると、WimberlyとColletteさんは、この事件の直前までは長い間親友だったんだそうです。射殺事件の前日、Wimberlyは自分の腕をカミソリで切り、周囲の生徒たちに、誰かを撃ち殺して自殺すると言っていたとのこと。振られて荒れ荒れになって自傷行為に走るところまでなら、セクシュアリティを問わず思春期には珍しくもないことですが、そこで銃が手に入ってしまうのが銃社会アメリカの怖いところかも。
なお、Wimberlyは殺意を否認し「彼女から受けた痛みを返したかっただけ」と主張したものの、結局、第二級謀殺と校内での武器携帯で有罪となったとのこと。刑期は来月申し渡される見通しで、終身刑となる可能性もあるそうです。

単語・語句など

単語・語句 意味
second-degree murder 第二級謀殺
prosecutor 検察官
rebuff はねつける、拒否する