12月1日は世界エイズデー - 「現実から目をそむけないで」ブラジルNGO代表、日本人に警鐘

12月1日は世界エイズデーです。日本でも世界でも、たくさんのイベントが用意されています。
なお、日本国内の検査・イベント情報はこちら。

ちなみに日本国内のHIV/AIDS事情はかなり深刻なことになっている模様。以下、asahi.com(朝日新聞社):エイズ増える日本「現実直視を」 来日のNGO代表訴え - 社会より引用。


12月1日は世界エイズデー。先進国で唯一、感染者、患者とも報告数が伸びているとされるのが日本だ。ブラジル・サンパウロ在住のNGO代表、ジョゼ・アラウージョ・リマ・フィーリョさん(52)は横浜で国際エイズ会議が開かれた15年前から来日し、警鐘を鳴らし続けている。「現実から目をそむけないで」

アラウージョさんによると、ブラジルではコンドームの無料配布や青少年への性教育を積極的に進めることで、感染者数が新たに増えるのを抑えている。感染者は各地の保健所で、抗ウイルス薬の処方を無料で受けられる。「現実を放置すれば、待ち受けているのはより悲惨な状況だから」
それに比べ、日本の取り組みはあまりに対照的に映る。性行為の低年齢化は進んでいるのに、学校での性教育ではセックスについてもエイズについても詳しく語られず、コンドームを提示することすらタブー視される。
こんな中、日本国内の感染者の総数は2008年までに1万人を超えた。潜在的な感染者は数倍いるとみられる。
アラウージョさんはコンドームについて教える重要性をこう語る。「無免許の人が車に乗ったら、必ず事故は起きる。なぜセックスについては同じように考えないんだい?」「『寝た子を起こすな』という日本人の態度は、将来を担う世代に対して無責任だ」(石田博士)

なお、別に12月1日じゃなくても、HIV検査は日本中どこでも無料かつ匿名で受けられます。いまだ検査を受けたことのない方は、ぜひ。
日本国内で常設されているHIV検査・相談実施場所は以下。