中国雲南省のゲイバー、開業を延期

「中国雲南省で政府出資のゲイバーがオープン - みやきち日記」の続報です。HIV感染予防の拠点として2009年12月1日の世界エイズデーに開業を予定されていた雲南省大理市のゲイバーが、あまりにも世の注目を集めすぎて開業延期になったとのこと。以下、サーチナの記事より引用します。


1日付中国新聞社電によると、中国雲南省の大理市で、男性同性愛者向け酒場「同志」の開業を延期した。同酒場は地元政府がHIVエイズ・ウイルス)感染予防の活動拠点になるとして支援しているが、注目が集まりすぎたことが原因で開業を延期した。

興味本位の報道なども相次ぎ、同酒場は好奇心にさらされるようになった。そのため、ボランティア・スタッフも運びにくくなり、同性愛の男性客を集めるという当初目的も果たせないと予想されるため、開業を延期したという。
蒋副局長は「奇妙なものを見るような視線を投げかけないでほしい。普通に接してもらえれば『同志』は開業できる」と訴えた。

そんなわけで、このゲイバー、なかなかに前途多難なようです。そりゃ、HIVエイズの知識が不足しているような場所にいきなりゲイバーを作るんですから、「新宿二丁目に新しくゲイバーができます」みたいなのとは違って大騒ぎにもなりますよね。METRO WEEKLYの記事によると、ゲイバー開業を税金の無駄遣いだとして反発する市民もいるとのことで、なおさら問題は根深そう。でも、HIVエイズ予防という面で非常に大切な試みだと思うので、たとえ開店を延期してでもこのバーには成功してほしいと思います。