川原泉問題への言及に反応してみる

以下の引用は、こないだ書いたエントリ「さらば川原泉(その1)(その2)」に対する言及なのですが。


元々彼女の作品はただ優しいだけの人じゃなくて、人間的に問題のあるヒロインや相手役がいたと思います。
非常に身勝手だったりなんだったり。
今手元にないので詳しく確認できませんがw 思い出せる限りの印象で。
「ミソ・スープは哲学する」「三月革命」「悪魔を知るもの」…とか。
「アップル・ジャック」のヒロインなんかもそうかな。
繊細じゃないという理由で相手役を傷つけ、告白に真面目に答えず笑い飛ばし、説明するまでもなく性格破綻者。
自衛隊員に対する偏見を個人にぶつけたりもしています(彼女は反省しましたが)。
その流れから行くと、今回色々問題(?)になっている「真面目な人にも〜」のゲイに対する偏見を持つヒロインも、さほど気にはならなかったわけで。
それを上回るエピソードの良さと台詞の小気味よさが好きなのです。
今でもそれは変わっていません。
(「ブレーメンⅡ」ではちょっと諦めそうになりましたがw 終わってみると好きな作品でした)
無論、偏見とかは良くないですが(と一般的な言葉で逃げてしまうのもどうかと思いますが、他に的確な言葉が思い浮かびません……)。
そりゃ近年、作風が変わってはきておりますが。コピー乱用の手抜きも増量中ですが。
差別問題とは別に、「川原泉作品」として、今までの流れからいっても変なところは無いと、そう思うわけです。
箇条書きでお答え。

  1. 「おれたちをニガーと呼ぶんじゃねえ」と怒る黒人に向かって「昔からそうだったんだから変じゃないよHAHAHA」と白人様*1に大笑いされましても。
  2. 偏見というのは「人間的に問題がある」から起こるものではなく、無知からくるものだと思います。
  3. この時代になってまであそこまでホモフォビアをさらけ出していることに無自覚な(あれで「あんまり偏見を持たない人を描きたい」「基本的に親がちゃんとしつけた子を描きたいなというのがあって。人としてこのくらいの礼儀は知っておいてほしいというところは譲れない」んだそうですよ川原氏は!)作品を出してしまうというのは、やっぱり変(悪い意味で)だと思います。
  4. 「悪魔を知るもの」じゃなくて「悪魔を知る者」ですよね。今までの流れを云々されるのなら、作品名ぐらいは検索された方がよろしいかと。

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*1:もしも「すずじゅう」氏が同性愛者であった場合は、この項は謝罪して取り下げます。