「レズビアンの脳は、性ホルモンに対して異性愛者と違う反応をする」? - スウェーデンの研究
性ホルモンに含まれる化学物質のにおいを嗅がせて反応を調べる、という実験です。みやきち訳*1で大雑把にはしょると、以下のようなことがわかったとされているらしいです。
- 異性愛者の男性は、男性ホルモンには嗅覚野、女性ホルモンには視床下部が反応する
- 異性愛者の女性は、男性ホルモンには視床下部、女性ホルモンには嗅覚野が反応する
- 同性愛者の女性は、男性ホルモンにも女性ホルモンにも嗅覚野が反応する
というわけで、「レズビアンの脳は異性愛者の女性と違う反応をする。異性愛者男性の脳の反応に似ているが、完全に同じわけではない」というのが結論みたい。へえ。
個人的に意外だった点はふたつ。まず、ヘテロ女性が野郎のホルモンと女性のホルモンの両方を好むってこと。男のにおいの方が好きなわけじゃないのかー。もうひとつは、性行動を司るのは視床下部なのに、レズビアンの脳は女性ホルモンを視床下部で処理していないこと。もっとも、レズビアンがいちいち女性のにおいで反応してたら疲れてしょうがない(だって自分自身が女性だし)から、これは当たり前って気もするけど。
何でもかんでも「脳のせい」にする発想は好きじゃないし、この実験の被験者数は各グループがたった12人ずつと少数だから、話半分ぐらいに聞いとくのが正しいとは思います。でも、野次馬的に実験結果だけ眺めているぶんには、やっぱ面白いわ。この研究の結果が当たっているにせよ当たっていないにせよ、なんかヘンな政治的意図に悪用*2されないといいな。