負けたボクサー、またはサザエさんなわたくし

夜寝ていたら、突然、眼球をエルボーでガスッと抉られたような衝撃と激痛が右目に走りました。あまりの痛みに「あああああああ!!」とものすごい声で叫んで飛び起きました。うずくまって右目を手で押さえてみても痛みは止まらず、両目から涙が滝のように流れ出てきます。

学校の校庭を歩いていて、ソフトボールやテニスボールに目を直撃された感じ、と言えば、わかる方にはわかるでしょうか。あれをもっとピンポイントにして眼球にぶつけられたような痛みと圧迫感がどーんと襲ってきて、痛いやら怖いやらで「あああああ!」と叫ぶしかできないあたし。

何事かと飛び起きた相方に「目が」「肘が入った?」「痛い」と切れ切れに説明しつつ、ふと手を右目から離してみると、血がベタベタついてました。

何ィーーーーー!?
血だとーーーーー!?(少年ジャンプ風に)

相方に見てもらったら、右目のすぐ下が5ミリぐらいぱっくり切れて、そこから出血してました。しかも、目が痛すぎて気づいてなかったのですが、左頬にも2箇所ほど傷があって出血してました。右目だけなら何か物がぶつかったとも考えられるけど、なぜ、左頬まで?

「ひょっとして……」
「猫?」

それしか考えられません。

圧迫止血しながら相方と二人で考えたのですが、これはたぶんこういういきさつがあったんじゃないかと。

  1. 猫、うっかりみやきちの右目を踏んづける
  2. びっくりしたみやきちが叫ぶ
  3. 猫、驚いて爪を出してダッシュで逃げる
  4. その爪がみやきちの右目の下と左頬をザックリ切る
誰だ、わざわざ人間様の眼球を踏んづけるようなバカ猫はー!! 
と怒ってみたところで犯人はわかんないし、どうしようもありません。そのうち右目全体が試合に負けたボクサーの目のように腫れてきたので、保冷剤で冷やしてようやく眠りにつきました。

朝起きたら腫れはひいていたのですが、右の眼球はゴロゴロして痛いし、傷跡もすごくマヌケです。今日、仕事が休みでよかったわ。ちなみに相方には「昨日の財布忘れ事件といい、アンタはサザエさん(=必ず1日1回はマヌケなオチがつく)か?」と突っ込まれています。違うもん。悪いのは猫であって、あたしじゃないもん。ああそれにしても目が痛え。

  • 本日の教訓:やっぱり目は急所(たいした怪我じゃなくても、痛みと恐怖で動けなくなる)なので大事にしましょう。