ジョディ・フォスターがゴールデングローブ賞で正式にカミングアウト(追記あり)

Twitter情報だからまだ確定ではないんですが、本日米国で行われている第70回ゴールデングローブ賞授賞式で、ジョディ・フォスターがついにはっきりとカミングアウトしたそうです。取り急ぎ速報。(14:25)

14:46追記(その後も続々追記してます)

早くもYouTubeに動画が上がってました。これで確定ですね。それにしても、いいスピーチだなあ、これ。ユーモアがあって、まっすぐで。


なお、スピーチの全文はJodie Foster's Complete Golden Globes Speech -- Vultureに上がっています。

日本語メディアでは、シネマトゥディがいちはやくこのニュースを報じています。以下、ジョディ・フォスター、同性愛者であるとカミングアウト! - シネマトゥデイより引用。


[シネマトゥデイ映画ニュース] 現地時間13日、第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式が行われ、セシル・B・デミル賞を授与されたジョディ・フォスターがスピーチ中に同性愛者であることをカミングアウトした。


壇上でスピーチをしていたジョディはその最中、「今日、わたしは全てを告白してしまおうと思います。これまで公にしてこなかったことを言いたい衝動に駆られているのです。少しばかり緊張しますね」と前置きした上で、自身が同性愛者であることを明かした。
「実は、1,000年も前からカミングアウトはしているのです。わたしがまだ繊細な少女だったころから、信頼できる友達や家族、仕事仲間には伝えていました。(ガールフレンドである)女性に実際に会ったことのある人にも伝えています」というジョディ。
授賞スピーチを告白の場に選んだ理由については「全ての有名人はその私生活を記者会見やリアリティー・ショーでさらけ出すことを期待されている……そう言われたのです」とユーモアを交えながら説明。突然のことだったが、このカミングアウトには会場から大きな拍手が送られていた。

なお、ちょっと補足しておくと、上のシネマトゥディの記事の「全ての有名人はその私生活を〜」のくだり、切り取る場所が今ひとつなため誤解を招くかも。この後に続く部分が大事だと思うので、そこも含めてみやきち流に訳すと、原文はこんな感じです(※強調はみやきちによります)。


セレブなら誰でも記者会見だの、香水だの、ゴールデンアワーリアリティ番組だので私生活をこと細かにさらけ出すよう期待されていると言われてます。でも、みなさん驚くかもしれないけど、私はハニーブーブー・チャイルド(訳注:米国のえげつないリアリティ番組『Here Comes Honey Boo Boo』に出ている子供のこと)じゃないんです。ええ、悪いけどあれは私じゃない、絶対違うし、これからも違うのよ。だからといって泣かないで、私のリアリティー番組なんてすごく退屈でしょうしね。もしそんな番組があったら、放送してもらうためだけにマリー・コティヤールとエッチするとか、ダニエル・クレイグのお尻を叩くとかしなきゃならなくなっちゃう。
I'm told that every celebrity is expected to honor the details of their private life with a press conference, a fragrance, and a prime time reality show. You guys might be surprised, but I am not Honey Boo Boo Child . No, I'm sorry, that's just not me, it never was, and it never will be. But please don't cry, because my reality show would be so boring. I would have to make out with Marion Cotillard, I would have to spank Daniel Craig's bottom, you know, just to stay on the air.
そんなわけで、別に「さらけ出すことを期待されている」からカミングアウトしたという文脈じゃないんですよ、念のため。なんか、このあたりまで書いておかないと、「いくらお前がセレブだからって、同性愛なんかさらけ出してほしいとは思ってない、勘違いするな」みたいに明後日の方向にキレるノンケさんが絶対出てきそうな気がするんだよねー。杞憂ならいいんですけどね。

最後に、AfterEllen.comの記事の、こちらのパラグラフがとてもよかったです。


というわけで、おめでとう、ジョディ・フォスター。とうとう、まだ遠回しにだとしても正式に私たちのファミリーに加わってくれてありがとう。思うんだけど、ゴールデン・グローブ賞でカミングアウトするのって、ひょっとしたら「タイム」の表紙でカミングアウトすることに勝ってさえいるかもよ。
So, congratulations, Jodie Foster. Thank you for finally, officially if still obliquely, becoming family. And I think coming out at the Golden Globes might even beat coming out on the cover of Time magazine.

「タイム」の表紙云々というのは、もちろん1997年のエレン・デジェネレスのカミングアウトのことですね。いずれにしても、これまで「公然の秘密」「暗黙の了解」だったことがようやくただの事実となって、なんだかほっとしました。

ちなみに上の方に貼った動画内で本人が明言しているとおり、今シングルだそうですよジョディ・フォスター。世界じゅうのレズビアンたち、チャンスは今よっ!!