クロスバイク(510kcal)/「パールイズミ メッシュUVレッグカバー」&「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」使用感レポート

午前11時〜午後12時半にかけて、気温32℃、湿度55〜60%という暑さの中を自転車で走ってきました。消費カロリーは510kcal。ちなみに、5月上旬にはインナーローで心拍数160でようやく上っていた坂道を、今日はフロント2速でも心拍数140〜150で上ることができました。それなりに体が慣れてきたみたい。
ところで今日は暑さ対策でウェアを少し買えてみました。わざわざ真っ昼間の時間帯を選んで走ったのは、実はウェアの実力を試すためだったりします。
ボトムスはこれまではいていたモンベルのフリーライドパンツをやめ、アディダスの速乾ハーフパンツと「パールイズミ メッシュUVレッグカバー」という組み合わせに変更しました。そして上半身には、普段着ているウェアの上に、気化熱で体を冷やすクールベスト「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」を装着。以下、それぞれの使用感をレポートしてみます。

1. 「パールイズミ メッシュUVレッグカバー」レビュー

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結論を先に言うと、これは涼しい。めっちゃ涼しい。歩いてるだけで脚が涼しい。この時期、「カーゴでもチノでも蒸れる」とお悩みのクロスバイク乗りの皆さんは、すぐに適当な短パン+このレッグカバーというスタイルに乗り換えるべきだと思います。

順を追って話しましょう。

5月から今まであたしがライディングにはいていたのは、モンベルのこちらのパンツです。

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自転車用設計とあって裾は絞れるし、ペダルをこいでも膝がつっぱらないし、吸湿速乾素材でもあるしで、初夏に乗るにはこれでじゅうぶんでした。が。真夏にこれで走るのは無理です。ダボッとしたスタイルが災いし、脚と布地の間に猛烈な勢いで湿気がたまるからです。
風が抜けないわけではないんですよ。でも、気温が30℃を越す季節だと、汗をかく速度に、それを蒸発させる速度が追いつかないんです。よって、「腿から下は自分の汗による天然サウナ」状態になってしまい、不快であるばかりか体力も消耗することとなります。
で、あたしは考えました。「脚と布地の間に余計な空間がなけりゃいいんじゃね?」と。つまり、ピタピタの速乾素材のウェアを着て、汗をダイレクトに吸収&蒸発させてしまえばいいんじゃないかと。
そこで導入したのが前述のUVレッグカバーです。通販で買って、まず家で試着してみて驚きました。室内を歩くだけで涼しいわ、これ。脚を動かすと風が通り、それだけで布地が吸い込んだ汗が蒸発していくので、気化熱が奪われるんです。メッシュ素材になっているのは膝裏だけなのですが、太腿&向こうずね側の生地も通気性は良好とみました。
さっそくライディング時に使ってみることにしました。短パンじゃないと意味がないので、Alturaのパッド付きインナーの上にアディダスの速乾ハーフパンツをはき、脚にはレッグカバーというスタイルを採用。ちなみにこのハーフパンツは自転車用ではなくスポーツ全般用なので、下半身は全体的に「ジョギング中のレギンス女子」といったおもむきになります。
この格好で走ってみた結果、レッグカバーが狙い通りに汗を片端から吸収し、蒸発させてくれることがわかりました。とにかく蒸れない。これまでの暑苦しさは何だったのと思うぐらい、下半身が快適。もちろん運動中なわけですから、エアコンのきいたリビングでゴロ寝しているような涼しさはありませんよ。それでも、ペダルをがんがん漕いでいるにもかかわらず「熱がたまらない・こもらない」というのはものすごくありがたいです。UVカットな上に、汗がダラダラ流れ落ちたりしない分、生足をむき出しにして走るよりも絶対に涼しいはず。

なお、このレッグカバー、色は黒ですが、直射日光を浴びても特に熱を蓄える感じはありませんでした。足元部分にファスナーがついているため、着脱もかんたん。腿周りの滑り止めもよくできていると思います。ちなみに身長163cm体重51kgのあたしで、女性用Lサイズでちょうどよかったです。

2. 「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」レビュー(その1)

(レビューその2はこちら:「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」レビュー(その2) - みやきち日記

これは水に浸して絞って着用すると、気化熱で数時間にわたって体を冷やしてくれるというベストです。日本で買うと13000円しますが、米Amazonではもっと安く買えます。
冷却力の検証動画は以下。コメントによると「温度計の上の温度が外気温、下の数字が冷却服の中の温度」だとのことで、これを見る限りベストの内部は外気温より10℃近く涼しくなっている模様。

取説によると、使い方は以下の通りです。

  1. 水道水等の冷水に、1〜3分程度浸して下さい。
  2. 水滴が落ちないように絞って下さい。
  3. 表面に付いた水滴をタオルなどで拭ってから着用して下さい。(ベストの内側は濡れませんので、Tシャツ等の上に着用する事が可能です)
  4. 約5〜10時間程度(天候や湿度による)連続で身体を冷やし続けます。
  5. 水分が蒸発して冷却力が落ちてきましたら、再度1〜3を繰り返して下さい。

昨日このベストを入手したので、さっそく今日使ってみました。いつも自転車に乗るときは、上半身にはユニクロのドライメッシュハーフジップポロシャツとドライメッシュフルジップパーカを重ね着してるんですが、その上にさらに着こむという形で1時間半使用。くどいようですが7月の真っ昼間、気温32℃、湿度55〜60%という環境です。

結果は、

  • 市街地低速走行や、えんえん続く上り坂→「効果がよくわからない……ていうかジメジメする……」
  • 15km/h以上で走行→「お、涼しいかな?」
  • 20km/h以上で走行→「まあ多少は涼しいのでは」
  • 30km/h以上で走行→「はっきり涼しい!」

という感じでございました。
当たり前だけど、風が当たらないことには気化熱もさして奪われないので、低速走行では効果はほとんど体感できません。よって、ストップ&ゴーの続く街中や、「5パーセント勾配の坂道をひたすら1500メートル上る」なんて局面だと、涼しさよりもむしろ湿気の方が気になってしまいます(※ただしこれは、あたしがベストの内側をタオルでよく拭かなかったせいもあるかも)。
ある程度速度が出てくれば、話は別です。特に30km/h以上の時なんて、もう。スポーツバイクというのは基本的に前傾して風を避けながら走るものですが、今日ばかりは下り坂で上半身をわざわざ起こして、たっぷりと涼感を楽しんだりしました。そんなわけで、走り方や走る場所によって実感できる効果が分かれそうなグッズなのではないかと。個人的には、ジメジメ感の方が強い場面もあったとは言え、歩いているだけでもキツい炎天下に1時間半ペダルを漕いでまったく熱中症になる気配がなかった(上半身の湿気こそ気になっても、『上半身が蒸し暑い』とまではいかないんです一応)という点を高く評価したいと思います。
なお、ベストの水分がボトムスやウエストバッグを濡らすということはありませんでした。そのあたり、よくできていると思います。
留意点としては、前述の通り、今日のあたしはドライメッシュのウェアをわざわざ2枚重ねた上にこのベストを着ていたということ。速乾素材のウェア1枚の上にじかに着た方が、より気化熱効果を体感できたんじゃないかという気がします。日を変えてまた検証してみるつもりです。