二十日鼠と電撃
以下は、以前某大学で実際に見たことのある実験です。
- 小さなケージの底に鉄板を敷き、ハツカネズミを2匹入れる。
- ケージの底の鉄板に、ネズミが苦痛を感じる程度の電流を流す。
- 電流が流れた瞬間、ハツカネズミは互いに激しく攻撃し合う。
- 電流を切ると、ハツカネズミは攻撃をやめる。
これはつまり、ハツカネズミは本人(本ネズミ?)には理由のわからない苦痛を感じると、とっさにその苦痛を目の前にいるネズミのせいにして、「今のはおまえがやったんだ!!」とばかりに襲いかかるってことらしいです。実際にはそのネズミは何もしていないのに。
人間もハツカネズミのことを笑えないと思います。あたしにだってこういうところは多分にありますしね。理性なり知性なりの力で苦痛の正体を見極めて「鉄板」をぶち壊すとか、「ケージ」から逃げ出すとかできればそれがベストなのですが、それもかなわないなら、せめて歯を食いしばって己の苦痛を耐え抜くことのできる人になりたい、と思います。