日本の同性愛者は人口比4パーセント*2(推定値)、LGBT市場は年間6兆6000億円


(日本)ゲイ、レズビアンなどの性的少数者による国内消費市場が、年間6兆6000円億円に達することが日経ビジネス2.26号の掲載で明らかになった。
調査を行った株式会社パジェンダは、国内約4万人を対象に実施したアンケート調査で、同性愛者の数を274万人と算出。20〜59歳の人口比では4%という結果を発表した。
また同調査では、「同性に性愛を感じる可能性がある」と回答した人が5.6%におよび、潜在的LGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダー)を合わせると約10人に1人がLGBTの可能性があるという調査結果が示されている。
昨年、英国政府が発表したLGBT人口統計は全人口の6%となることから、今回の調査結果では日本国内のLGBTは英国よりも少ないことになる。しかし、依然として国内のLGBT市場は大きく、6兆円という市場規模は、国内の酒類市場と同等になる。

こういうアンケート調査の結果を鵜呑みにすることはできないけれど(調査結果が外部に漏れることを恐れて、『自分は異性愛者』と回答するLGBTも少なくない*1でしょうから)、それでも人口比4%(潜在的な人も含めれば約10%)というのは決して無視できない数字よね。
あたしは以前から、「自分の周りにはどこにも同性愛者なんかいない*2」と呑気に言い切る異性愛者に「それってアナタが周囲のLGBTに信用されてなくて、カミングアウトしてもらえてないだけよ」と言ってきたんだけど、それもあながち間違いではなかったかも。
経済効果の方も見逃せませんね。国内の酒類市場と同じだなんて、これを無視する手はないでしょう。スーパーやコンビニにあんなに酒瓶を並べて、TVコマーシャルであれだけビールを飲んで「プハーッ」とやりまくってる酒類市場と同じだけのカネが動くのよ。ビジネスチャンスよ!
上記引用記事では、


日本のLGBT市場への認識は低いが、すでにスバル、カシオ、キャノンなどの日本企業は海外のゲイ雑誌やLGBT番組に広告を出している。
とあるけど、日本国内でもどんどんやればいいのにと思います。たとえば車の宣伝で、いつまでも「お父さんとお母さんと子ども(と、せいぜい犬)がこの車でハッピーに」みたいなコンセプトのノンケ向け広告ばっかりを打ってる*3のは損だと思うんです。それは、ノンケ既婚者よりよっぽど可処分所得が大きいゲイたちにお金を落としてもらえる可能性を率先して切り捨てているようなものですからね。

まとめ

  • ノンケさん(の一部)がいくら憶測で否定しようと、日本にもかなりの数のLGBTが存在します。
  • 日本のLGBT市場はまだまだ可能性を秘めています。来たれ先駆者。

*1:「同性愛者だと暴露する」などと恐喝されることだって充分あり得ますからね。参考:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070313/20070313_020.shtml

*2:いないも何も、アンタが今話してるあたしがレズビアンだっつーの。その可能性にまったく思い当たらず、「人類皆ヘテロ」と無邪気に思い込んでるあたりが既にダメよねー。

*3:最近は、「お母さんと子ども」とか「お父さんと子ども」というコンセプトのCMもあるにはありますけど。