レズビアンのビューティー・クイーン、ミス・サウスカロライナに挑戦
米国のミス・サウスカロライナ・コンテストに、レズビアンのアナルイーサ・ヴァレンシアさんが参戦することが決まり、話題となっています。ヴァレンシアさんはアフリカン・アメリカン/ラティーナ系と人種的にもマイノリティーであり、頭脳明晰で、Advocateは「ミスコン参加者のステレオタイプをすべて打ち砕く」存在であると報じています。
詳細は以下。
ヴァレンシアさんはこんな人。Advocateのインタビューでも「歌が得意」と言ってますが、本当にうまいです(1:11〜)。
彼女は現在19歳で、大学生。レズビアンとしてカミングアウトしたのは9年生のときで、プロムにも彼女と行ったそうです。世界に向かって自分の話をする準備はできており、州都コロンビアの審査員たちが彼女をロールモデルと見てくれることを期待しているとのこと。
カミングアウト時の周囲の反応はこんなだったそうです。
学校の先生方は問題ありませんでした。母は最初、「うーん、同性愛は支持しないけど、あなたのことを愛しているから、あなたは支持する」と言っていました。今はもう大丈夫なんですが、そこまで来るには何年かかかりましたね。父は最初、すごくすごくすごく怒り狂っていました。わたしがただ、自分を誇れるように本当の自分でいようとしているのだという事実を受け入れるまでに、たっぷり3週間はかかったと思います。先生たちはとても協力的でしたよ。
My teachers were ok with it. My mom at first said, "Well, I don’t support it, but I love you so I’ll support you." She’s ok with it now, but it's been a couple of years. My dad at first was very, very, very furious. I think it took him a good three weeks to finally accept the fact that I was just going to be who I was and be proud of it. My teachers were very supportive.
ちなみに恋人のタマイラさんとはもう3年越しのつきあいで、街でもっともよく知られているカップルの1組なのだそうです。
レズビアンのミス・サウスカロライナという存在をどう思うかという問いに対して、ヴァレンシアさんは「セクシュアリティはその人を規定するものではないから、ミスコンで優勝することとは無関係」と言い切っています。また、美人コンテストの優勝者と「レズビアン」という語の組み合わせに齟齬を感じる人たちについては、あまり気にしていないそうです。というのは、これまで地方の大会で彼女のセクシュアリティを知っている審査員がいても、それで勝てないということはなかったから。
ヴァレンシアさんは8歳のときからスペシャル・オリンピックの手伝いをしていて、さらに自分自身が人種的マイノリティであることから、差別やいじめをたくさん見てきたそうです。彼女が今、すべての人の平等を訴え、ポジティブなロールモデルになろうとしているのは、そのことが根源にあるとのこと。
AfterEllenではヴァレンシアさんのことを「彼女がいるミス・アメリカが見たい!」と報じていましたが、あたしも同感です。勝ってほしいなー。なんかレズビアンというと、「俺たち男を選ばない女がいるなんてありえない」と思い込んでる人たちから、「男にもてないブスが女に走るのだ」というステレオタイプな罵倒ばっかり飛んでくるでしょ。あれがもういいかげんうっとうしいので、こういう人がばーんと注目を浴びてくれたらうれしいなと思います。