体幹トレーニング「だけ」ではパフォーマンスは向上しない

2月から体幹を鍛えるトレーニングを始め、ようやく初級を終えて中級に進むところです。

体幹レーニングの本を読むと、競技能力の向上とかダイエット成功とか、麗々しい宣伝文句がたくさん書いてあります。まったくの間違いではないのでしょうが、体幹レーニング「だけ」ではパフォーマンスは向上しないという指摘も忘れてはいけません。

谷本道哉著『筋トレまるわかり大辞典』ベースボール・マガジン社)では、谷本氏の教えていた専門学校の学生が「体幹固定トレーニングのパフォーマンスアップ効果」について調べた結果が書かれています(pp. 393-394)。


8週間のフロントブリッジ、バックブリッジ、サイドブリッジおよびシットアップ、バックエクステンションのトレーニングを行ったところ、運動介入の前後でフロントブリッジの持続時間などのトレーニングを行った動作の記録は大きく伸びましたが、50m走や垂直跳び、投球速度などの競技パフォーマンスはまったく変化がありませんでした。
本には有意差を示すグラフが提示されてますが、ほんとうに「まったく」変化なしなんですよこれがまた。8週間も鍛えたのに。人体を動かすしくみは筋肉・肺・心臓・血管・脳・神経などによって分業されているため、体幹を安定させる能力だけ向上させても万能の効果は得られないと谷本氏は説明しています。

結局は、氏による以下の指摘に尽きますね。


強い体幹は必要条件であり、十分条件ではない

そんなわけで、体幹を鍛えることはもちろん大事だけど、それだけやって安心してちゃダメってわけです。自分も通常の筋トレやパワー発揮トレ、持久力トレなどと平行してこつこつやっていこうと思ってます。

筋トレまるわかり大事典筋トレまるわかり大事典
谷本 道哉

ベースボール・マガジン社 2010-06-01
売り上げランキング : 46284

Amazonで詳しく見る
by G-Tools