ニュージーランドのトランス団体、タンポンCMに抗議
ニュージーランドのトランス権利団体「Agender NZ」が、とあるタンポンのCMがトランスフォビックだとして抗議しているそうです。
詳細は以下。
問題のCMはオーストラリアの「リブラ」というブランドのもので、2011年21日にFacebookで公開され、ニュージーランドではテレビでも放映されているとのことです。動画は以下。
CMの中身をかんたんにまとめると、「隣に立った女性と自分を比べて勝ち誇りながら化粧直しをしていたドラァグクイーンが、女性がタンポンを取り出したとたん、ムッとした顔で立ち去る」というもの。
「Agender NZ」のCherise Witehira代表は、この「露骨にトランスフォビック」なCMに多数のトランスジェンダーが憤慨していると述べています。以下、NZ Herald Newsより引用。
「生理がなければ女性ではないと言っているも同じで、きわめて侮辱的です」"It's extremely offensive because it's pretty much saying the only way you can be a woman is to get your period.
今(2011年1月3日)、実際にそのFaceboodのページを見に行ってみました。とりあえず、現時点では問題の動画は削除されている模様。ウォール(ユーザーが投稿を行うページ)には、このCMへの賛否両論が大量に書き込まれています。
「確かに私たちには生理がありません。それでも、私たちのアイデンティティーは女性なんです」"Obviously we can't menstruate. However, we identify as female."
そもそもドラァグクイーンとMTFは別カテゴリだと思うんですが、言われてみれば確かにこの「生理がある方がエライ」って雰囲気にカチンとくる人はいるかも。難しいなあ。このリブラ・タンポンのブランドを所有しているSCAという会社は今のところNZ Heraldの問い合わせに回答していないようなのですが、公式見解を出してくれたらいいのにと思います。